どうも、しんば(@shimbakone)です
- 間取りをどうしようか考えている
- 仕様をどうしようか悩んでいる
- こだわりや失敗を知りたい
など、注文住宅は決めることが多くて悩みますよね。
今回はweb内覧会として、我が家の玄関を紹介します。
玄関は家の出入りで毎回使いますから、気持ちよく出かけて、気持ちよく帰ってこられるそんな空間にしたいと思いました。
開放感を意識した空間になっておりますので、参考になると嬉しいです。
それではいってみましょう!
間取り
まずは間取りを紹介します。
玄関が吹き抜けになっており、そのまま2Fホールとつながっているのでまとめて紹介します。
玄関
2Fホール
では、
- 玄関ポーチ
- 玄関ホール
- 2Fホール
という順番で紹介していきます。
玄関ポーチ
仕様
外壁 : 漆喰
玄関ドア : イノベストD50(樹脂複合枠) / YKKAP
外装床 : タイル(グレー)
ポスト : 口金MS型 埋め込み式 / Panasonic
照明 : センサーライト
フック : エントランスフック vik / 森田アルミ工業
スライドショー
玄関はこんな感じですね。
基本的にシンプルですっきりの見た目です。
こだわり
高断熱玄関ドア:イノベストD50
玄関で一番のこだわりといって良い部分が、玄関ドアです。
見た目もまあそうなのですが、性能にこだわりました。
ポイントは
- 断熱性
- 気密性
の2つです。
断熱性
特に玄関ドアは軽視しがちなのですが、結露しやすい部分です。結露は家にとっても人にとってもデメリットしかないので、断熱性をあげることで発生を抑えたいと考えました。
家全体でみると、窓やドアなど開口部の断熱性が相対的に低いので、断熱性の底上げをする必要があったのです。
工務店の標準仕様ドア(ヴェナート/YKKAP)では私のもとめる断熱性能に足りなかったので、イノベストにグレードアップしました。
写真を見てもらうとわかりますが、ドアの厚みがあり、重厚感があります。
気密性
これはイノベストだからというわけではないのですが、玄関ドアの形状についてです。
我が家は開き戸(ドアノブを回して開けるタイプ)を選びました。
というか、イノベストには引き戸(横にスライドするタイプ)の設定がありません。
引き戸は交差する部分で隙間ができやすいので、気密がとりにくいのです。
一方、開き戸の方は構造的にしっかり密閉されるので、気密性を高くする事ができます。
ということで、我が家は開き戸一択でした。
埋め込みポスト
我が家のポストは建物自体に埋め込んで設置しました。
玄関を開けるとすぐに取り出せるようになっているので、非常に便利な場所に配置できたと思います。
ここでこだわりポイントは、室内部とつながる埋め込みはしないという事です。
その理由としては
- 結露を防ぐ
- 気密をとる
です。これも、ドアと同様の目的です。
ポストは金属でできており、なおかつ密閉されてはいないため、隙間が大きく空気が出入りしやすいことから、結露リスクがかなり高まります。
考えてみるとわかるのですが、外気によって金属部がかなり冷たくなり、室内の暖かく潤った空気がそこに触れて、結露してしまうわけですね。
実際に、私がアパートに住んでいた時に、玄関ドアに埋め込まれているタイプのポスト(内部と外部が貫通しているやつ)がよく結露していました。古い建物だったので、カビのような臭いも発生していました。
これを経験していたので、絶対に結露をさせたくなかったのです。
ちなみに、ポストの上には表札があります。アイアンの切文字になっており、ポストとテクスチャの統一感を出しています。
写真ではぼかしているので、何らかの形で紹介したいと思います。
玄関ホール
次は開放感がすごいと評判の玄関ホールです。
仕様
内壁 : 漆喰
床材 : カバ無垢材(ペッパー色に着色)
土間 : タイル
窓 : APW430(FIX) / YKKAP
階段 : アイアンストリップ階段
ハイドア : マーレスⅡクラスS / AICA
框部分を広くしていて2mくらいあると思いますので、かなりゆったりしています。狭苦しさはゼロです。
スライドショー
玄関のニッチには、絵やキルトなどを飾りたいと思っています。
季節感を出せるものを飾っても良いですね。
シューズクローク横には、ハンガーポールを設置してコートなどを掛けておけるようにしました。帰宅してすぐに上着を脱げるので楽ですね。
こだわり
階段
外から玄関ドアを開けて、中に入ろうとすると、視界にドカンと飛び込んでくる階段です。
玄関での主役といっても良いかもしれません、オーダーの階段です。
アイアンのフレームに、ウッドワンの踏み板を使っています。
手すりもシンプルに中桟は一本にしました。シンプルで良いのですが、隙間が大きく空いてしまって子どもが落ちる危険があります。子どもが階段を登るようになったら黒いネットを貼ろうと考えています。
階段はコの字型になっていて、踊り場がとっても大きな一枚板になっています。階段が広いので狭さを感じくく、ストリップになっているので開放感が抜群です。空気の流れを阻害しないという点もメリットかと思います。
妻と何度も話し合いをして、「このこだわりは捨てられないよね」と無事仕分け対象から残りました。
とっても無骨で男前なカッコいい階段になっています。一般的な壁に囲まれている階段だと開放感がゼロなので、この選択は間違いなく正解でした。
吹き抜け
玄関ホールは吹き抜けになっています。
意匠の面では、かなり開放感があり、上述のストリップ階段と相まって、素敵空間となっております。玄関が狭苦しいのが嫌だったので、このような間取りになりました。
毎日、帰ってくるのが楽しみになります。
機能の面では、玄関の明るさに貢献しています。
玄関ドアが窓なしタイプで明かりが取れないのですが、2階につけた大きな窓の光が差し込んできて、暗くありません。
2Fホール
階段をあがってすぐの2Fの廊下と、玄関頭上の空間になります。
吹き抜けでつながっているで、玄関の記事ですがここで紹介します。
仕様
内壁 : 漆喰
床材 : オーク無垢材
窓 : APW430 / YKKAP
手すり : アイアン(オーダー)
物干し竿 : エアフープ+ランドリーポール / ナスタ
1Fと床材を変更してみました。
色が明るくなったので、雰囲気が若干変わりますね。
スライドショー
こだわり
アイアンの手すり
オーダー階段と同じところで、まとめて製作していただきました。
メリットはいくつかあります。
- 見た目の開放感
- 空気の流れを邪魔しない
- 光を1Fに落とせる
- 室内干しスペースになる
2Fの廊下に腰の高さくらいの壁を作るよりも、フレームだけにしたほうが、開放感を出しつつ玄関に光を落とせて、空気の流れも作れるのでメリットが多いのです。
それから一番の目的は、南面のFIX窓前の空間を物干しスペースとして使える点ですね。
我が家は色々な理由から、洗濯物や寝具を干すのは完全に室内としました。(これはまた詳しく記事を書こうと思います)
大きな物を干すにはランドリールームだけでは、干しきれないので、この空間を有効活用しています。
手すりには毛布や布団をかけて干しています。
玄関の上ですし、来客からは見えにくいので、全く気になりません。
エアフープ+ランドリーポール
上述の物干しスペースとしてより便利に使えるように、天井吊りの物干し竿を設置しました。
ホスクリーンが標準仕様でしたが、見た目がシンプルな白い物干し竿に変更しました。
内装が白いので、出しっぱなしでもあまり目立たずにいてくれます。
アイアンの手すり部分+エアフープを利用すれば、ランドリールームでは干せない大物を干すことができます。
後悔ポイント
4つ紹介します。
- 宅配ボックスを付ければよかった
- 照明が多すぎた
- 2F東面の窓が大きすぎた
- 2Fの床材を1Fと同じにすればよかった
宅配ボックスをつければよかった
玄関にポストはつけたのですが、宅配ボックは設置しませんでした。
実は、計画の当初はポストのように埋め込んで設置予定だったのですが、予算を検討するうえで仕分け対象になってしまったのです。
しかし、生活をしてみると付ければよかったなあ、と感じました。
一番感じるのは、子どもが昼寝をしている時の宅配便です。
受け取りに出たいのだけれど、物音で子どもが起きてしまう。せっかく寝かしつけをしたのに、苦労が水の泡に…なんてことがよくありました。
ネットショッピングをよく利用するので、不在時や動けない時でも受け取れるような体制があった方が良かったなと思いました。
お金を気にしすぎて、切ってしまったのが悔やまれます。
照明が多すぎた
玄関ホール全体では以下のとおり照明が配置されています。
- 玄関ドア真上のセンサーライト
- 階段踊り場のスポットライト
- 1F廊下、シューズクロークのダウンライト
- 2F廊下のダウンライト
玄関ホールは吹き抜けになっており、壁が漆喰のため光がよく反射します。
実際に生活で使っているのは、玄関ドア上のセンサーライトだけです。
帰宅時や、リビングからトイレに行く時、階段をのぼる時に点灯するのですが、これだけで2Fの足元まで光が反射してくるので、他の照明が全く要りません。
リビングから2Fに登って部屋の電気をつけるまで十分な時間、玄関ホールを照らしてくれるので、本当に他の照明を使っていません。ここまで守備範囲が広いとは思いませんでした。
まあ、こればっかりは生活してみないとわからないので、仕方がないですね。
2F東面の窓が大きすぎた
2Fのホールについている東面の窓が、少し大きすぎたかなと思いました。
というのも、断熱の点で考えた場合の窓の選定は、
なるべく窓サイズは小さい方が断熱性が高まり、コストも小さくなる
となります。
南面を除いた、北東西の3方向の窓に関してはこの通りにすべきです。
(南面は日光=熱を取り入れるという意味では、小さくしすぎない方が良いです。庇に類するものが必須ですが)
記憶をたどると、窓を決めた当時は、
- 明るさが心配になって大きな窓にした
- 外側から見た時の、2Fの窓の横並びの高さを合わせた
ような気がします。
2Fの床材を1Fと同じにすればよかった
そう感じた理由はいくつかあって、
- オーク材は床鳴りがする
- カバ材(着色)は水滴が落ちてもはじく
- カバ材ペッパー色の色合いが好きすぎる
という感じなのですが、特に床鳴りですね。
2Fのオーク材は、歩くとパキッと音(床鳴り)がします。一方、1Fカバ材は全く鳴りません。
無垢材は床鳴りがすると言われて承知していたのですが、カバ材がまったく床鳴りしないので、それなら全部カバ材にしておけば良かったなと後悔しています。
例えば、夜の静かな空間で床鳴りがすると、すごく気になってしまうのです。
使用する無垢材の硬さによって、床鳴りしやすいのとそうでないのがあるのでしょうか。(オークより、カバの方が硬いのです)
これも、生活してみないとわからない事なので、仕方がないですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
玄関は家の顔になる部分なので、意匠性を高めで計画してみました。
吹き抜け+ストリップ階段の組み合わせは、抜群に開放感が出ますね。
「広さを取りつつ、すっきりゆったり暮らす」という方向性が感じられたかと思います。
とはいえ、性能も非常に大事なので、結露をさせないように仕様を決めました。この家では、まだ1度しか冬を経験していないのですが、今のところは結露せずに済んでいます。
見た目だけではなく、是非、性能にも気を使ってみてください。
後まで読んでいただきありがとうございました。
素敵なマイホーム生活を!