どうも、しんば(@shimbakone)です。
- 間取りをどうしようか考えている
- 仕様をどうしようか悩んでいる
- こだわりや失敗を知りたい
など、注文住宅は決めることが多くて悩みますよね。
今回はweb内覧会として、我が家のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)をご紹介します。居心地のよい空間に仕上がっていますので、参考にしてもらえると嬉しいです。
では、いってみましょう!
長めの記事ですが、写真もたくさん使っているのでゆっくり読んでみてください!
間取り
間取りを紹介してから、リビング→ダイニング→キッチンの順で紹介していきます。
今回紹介するのは水色で着色した空間です。
開放感のある間取り
LDKは開放感を重視しました。広めの間取りにしたり、「視界を遮らないような工夫」などを盛り込みました。例えば、アイランドキッチンにすることでキッチンをインテリア化したり、低めのローソファを選んだり、南面の自然へと視界の抜けることも重要でした。
キッチンを始点に考えたとはいえ、リビングもくつろげる空間になっておりバランスのとれた間取りで満足しています。
この間取りで良かった事
以下の通りです。
- キッチンから大空間(外も含)を一望できる
- アイランドキッチンがインテリアになる
- キッチンの背面カウンターが広くとれる
- ダイニング↔キッチンの食器の移動が楽
- 回遊でき、子どもと走り回って遊べる など
生活において、移動や導線が便利になりましたね。なにより、
「住んでいて心地よい」と感じられるのが一番大きいです。
それでは、リビングから詳しく紹介していきます!
リビング
家具はソファだけしか置いていません。リビングテーブルやラグなどはごちゃごちゃしてしまうので排除しました。ものを置かないので、この空間は常にすっきりが保てています。
仕様
リビングの仕様はこんな感じです。
床材 : カバ無垢材(ペッパー色に着色)
壁・天井 : 漆喰
テラス窓 : APW431 大開口スライディング(偏芯タイプ)/ YKKAP
ブラインド : 桐ウッドブラインド / NORMAN
TVボード : 造作(ペッパー色に着色)
ソファー : Moreless Sofa (3 seat)/ MasterWal
オットマン : Moreless Sofa Ottoman / MasterWal
ソファについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
意匠性を高めるために
- なるべく見えるモノを減らす事で、シンプルな見栄えになる
- ごちゃごちゃした装飾は極力排除して、素材感で味を出す
- 自然を取り入れるために大開口窓を使う
- テーマカラーを3つに絞り、統一感・世界観を出す
というところにも気をつけました。
こちらの記事で詳しく書いていますので、参考にしてみてください。
ポイント
- 大開口スライディングの窓
- ウッドブラインド
- 壁掛けTV・配線
- ホームシアター機器
大開口スライディングの窓
リビングに使いたいと思っていたYKKAPのAPW431大開口スライディングです。
大きな右側部分がFIX窓で、左側の部分が引き戸になっています。FIX部分がとても広く外の景色を目一杯取り込めます。
圧倒的なサイズ感
FIX部分が非常に大きな窓になっています。
自然しか視界に入ってこないので、ソファに座ってゆっくり外を眺めるのがとても気持ち良いです。外の自然が徐々に変化していき、季節の移ろいを感じられます。
子どもと外を眺めるのが日課になっています。科学的にも自然はストレスを軽減させる効果があるみたいなので、精神的な健康にも寄与しています。
トリプルガラス+樹脂サッシ
APW431はトリプルガラス+樹脂サッシになっています。開口部は非常に熱の出入りが大きくなるので、このサイズをとりつつ断熱性能も高い窓を利用しました。
冬場の窓際の寒さがかなり軽減しており、サッシ付近まで手を近づけないとひんやり感は感じませんでした。
気密がとれる機構になっているのもポイントです
日光を取り入れる
南に面している窓を大きくする事で、冬場の日光を取り入れやすくなります。日光による窓からの熱量は電気ストーブ並だと言われていますので、それだけ電気代が浮くという事ですね。
実際に、冬場の日中は暖房を使わずに過ごすことができます。室温が26度以上になり薄着で過ごすこともあります。
ウッドブラインド
木製のブラインドです。
大開口スライディングのサイズで利用できるものを探していて、NORMANという所のものを選定しました。木材は桐を使っており、非常に軽く、色合いが好みでした。
この記事では詳しく解説をしませんが、このブラインドの特徴をまとめると、
- オートクローズ
- 遮光性
この2点です。
壁掛けTV・配線
TVを壁掛け金具を使いつつ、配線を壁の中に埋め込んで見えないようにしました。
見た目がすっきりし、かなり意匠性が高まります。配線が見えるだけで生活感が湧いてきますからね。
TVの裏、TVボードの中、各スピーカーの裏に配線用の穴を開けています。
詳しくはこちらで解説しています。
ホームシアター機器
テレビ : TOSHIBA REGZA 42インチ
壁掛金具 : BESTEK 26~65インチ用
スピーカー : JBL Control X × 4
ウーハー : FOSTEX PM-SUBmini2
AVアンプ : YAMAHA RX-V583
オーディオに詳しいわけでは無いのですが、前から好きだったJBLのスピーカーを選びました。
テレビのスピーカーに比べると音質が全然違いますね。ウーハーで音の厚みと迫力が出て気持ち良いです。
AVアンプがAirPlayに対応しているので、iPhoneから音を飛ばせるのも良いですね。ラウンジ系のBGMをかけて気持ちよく食事もできます。
ダイニング
ダイニングは「落ち着ける空間」を意識しました。床や家具の色合いを落ち着いたものを選び、美しい照明で居心地の良く感じられるようにしました。
仕様
床材 : カバ無垢材(ペッパー色に着色)
壁・天井 : 漆喰
テーブル : Wildwood Dining Table / MasterWal
椅子 : REAL elum / NAGANO INTELIOR
ペンダント : PH5 / luis poulsen
ポイント
- ペンダントライト:PH5 → 明るすぎず優しく照らし、雰囲気が最高
- 照明スイッチ:ライコン → スイッチまわりがすっきり
- 広めにスペースをとった → 心地よい広さ
ペンダントライト:PH5
PH5の光の当たり方が最高です。明るい照明ではないので、暗めが好きな私としてはとても好みです。
少し上の写真で見るとわかるのですが、ライトの位置が低いです。ダイニングテーブルから60cmほどの高さにPH5が来るように設置するのが推奨されています。
これは次の2つを狙っています。
- 設計された光の当たり方になり、手元(料理)が美しく見える
- 椅子に座った時に、インテリアとして視界に入る(が、邪魔ではない)
最初は「低すぎない?」と感じたのですが、すぐに慣れました。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
照明のスイッチ:ライコン
リモコンニッチの中にある、右下のものがパナソニックの照明のスイッチです。
照明の回路を5つ分をつなげる事ができて、4つのシーンを登録できます。各シーンに対応したボタンが4つあり、設定したように各照明が点灯します。
個別にパチパチスイッチを切り替えるよりも、シーンを登録して一括管理なのが楽ですね。照明の回路がたくさんある場合はスイッチ周りがすっきりするのでおすすめです。
明るさ調整も個別に設定できて、見た目もシンプルで好みです。
広めにスペースをとった
ダイニングテーブル周辺に十分なスペースがあるので、心地よい広さになっています。
スペースをとったのは、実家でストレスを感じていたからです。実家のダイニングが狭くて、椅子を引くと後ろにぶつかったり、通りづらかったり、と。過去の生活経験から気になるという部分を考えると、どんな家にしたいのか
新居では、程よく「よく何もない空間」(=空白)があるので、空間的にも、精神的にもゆとりが生まれています。
ダイニングテーブルについてはこちらの記事でまとめています。
キッチン
主に私(夫)が料理をするので、私の要望がかなり多く入った場所です。アイランドキッチンにしたり、背面のカウンターを幅広くとったり、余白をつくるために、飾り棚はやめたりと、色々考えた空間です。
夫婦2人で作業をするときにもストレスなくすれ違えるようになっているので、広さも十分です。
仕様
床材 : カバ無垢材(着色+ウレタン塗装)
壁・天井 : 漆喰 (キッチン背面のみグレー漆喰)
キッチン : アイランドタイプ(オーダーキッチン)
カウンター : WYTHE 80cm・120cm × 2 / unico
キッチンを重視しているので、オーダーキッチンになっています。設計・施工共に工務店とは別のオーダーキッチン専門の業者にお願いしました。
お金がかかりましたが、見た目・機能共に大満足なキッチンです。
キッチンからの眺望も良し。
オーダーキッチン
サイズ : 幅260cm 奥行90cm 高さ90cm
天板 : 人工大理石(サンディブラック)
シンク : 人工大理石(ホワイト)
面材 : メラミン化粧板(黒) / AICA
水栓 : タッチスイッチ水ほうき水栓LF / TOTO
ガスコンロ : DELICIA 75cm (3V乾電池タイプ) / Rinnai
食洗機 : G6722SCi(60cmタイプ) / Miele
換気扇 : Center Fedelica / ARIAFINA
詳しくはこちらの記事で解説しています。
ポイント
- 海外製の大型食洗機 → 食器洗いの手間がほぼ無くなった
- タッチスイッチ水ほうき水栓 → タッチスイッチが便利
- シンク下を開けた → ゴミ箱をシンク下に隠せるようにした
- unicoのカウンター → 妻のお気に入りブランドを導入できた
- ウレタン塗装の床 → キッチンマットが要らない
海外製(ミーレ)の大型食洗機
ドイツの家電メーカーMeile(ミーレ)の食洗機です。海外食洗機といえば定番のミーレですね。
一般的な日本製品に比べて、圧倒的な容量を持っているので、1日分の食器を溜めておいて夜に一度だけ運転しておけばOKです。翌朝には綺麗な食器になっています。このまとめ洗いが可能なのでめちゃくちゃ便利です。
導入した便利家電で、一番メリットを感じているのがこのミーレの食洗機です。食器だけではなく、鍋や蓋、トレイ、シンクのカゴまで全て入ってしまいます。
食洗機で洗っていないのは、手洗いの必要がある、鉄フライパンと、ホーロー鍋くらいです。
本当にそのままなのですが、食器を洗うという行為から開放されます。
- 3食分の食器洗いの時間を削減
- 予洗いも不要
- 気にせずどんどん食器を使える
とメリットだらけです。
正直な所、初期費用は若干高めですが、メリットが圧倒的に大きかったです。これらのメリットを考えると、かなり良い投資だったと思います。
ちなみに、水切りカゴが不要になるので、キッチン周りもすっきりしましたよ。
タッチスイッチ水ほうき水栓
TOTOのキッチン(ザ・クラッソ)に設定されているものと同じ水栓です。
使った感想は、やはりタッチスイッチがものすごく便利ですね。
料理をしていると汚れた手で水栓を使いたい事が多々あるので、そういう時には手の甲で水栓先(ボタンになっている)をポチッとします。簡単に出したり止めたりできます。
見た目もシンプルで好みなので、機能性と意匠性を両立できているなあと思います。
unicoのカウンター
キッチンの背面にあるカウンターは、家具ブランドunicoのカウンターを置いています。
既製品を使う事になった経緯としては、単純に、オーダーキッチンの費用がかかったので、カウンターまでオーダーにする予算がなかったからです。
そこで、妻がずっと好きだったunicoの家具を入れようという事になり、導入しました。
現在は生産をしていない、WYTHEというシリーズです。購入時は在庫限りだったので、ちょうど残っていて良かったです。
天板が黒のメラミン材で、面材がオークという、我が家のテーマカラーにぴったりなカウンターが見つかりました。キッチンの色や、床の色ともマッチしていますよね。
既製品を置いているだけなので、地震で揺れないようにネジで固定しています。
カウンター幅がかなり広い320cmので、作業がしやすいです。収納量もOKです。
ウレタン塗装の床
床はカバの無垢材を使っていますが、キッチン部分だけウレタン塗装にしてあります。
ウレタン塗装にした理由は、キッチンマットを辞めたかったからです。
すっきりさせたいという考えがあるのと、マットの掃除が面倒くさかったので、キッチンマットを使わなくても良い環境にしようと考えました。ウレタンを塗ってある事で、水滴や汚れが染みにくくなり、掃除がしやすくなります。
よく見てみると、リビング側とキッチン側で床の色合いが微妙に異なりますが、あまり違いはいありません。色合いが若干ずれた事は失敗かと思ったのですが、カウンターの木材とウレタン塗装部分の色合いが一致しており、結果OKでした。
シンク下をオープンに
シンク下の空間をオープンにしています。目的は、ゴミ箱を収納する用の空間として計画しました。
プラスチック容器や瓶・空き缶などの分別して回収するようなゴミ置き場にしています。洗って→乾かして→捨てるの動線を考えると、シンク下が一番楽ですね。
後悔ポイント
以下では、LDKに関して、住んでみて気づいた事を紹介します。
現時点で感じているのは2点です。
- 照明の位置・色
- 吹き抜け
1:照明の位置・色
位置
リビングの照明で要らない所があり、逆にダイニングの照明で足りない所がありました。
頭ではシュミレーションをしたつもりだったのですが、住んでみて感じる部分が出てきますね。
想像力不足ゆえの結果です。
色
キッチンの照明は昼白色(白)にしたのが失敗でした。
料理をするのに食材の色がはっきり確認できた方がよいのかなと思っていたのですが、明るすぎて目が疲れます。食材の色はそこまで気にならなかったのです。
照明を点けるのは基本的に夜なので、あまり明るい必要はありませんでした。
それなら、電球色のオレンジ色の明かりの方が良かったかもと感じています。
せめて調光できるタイプにしておけば、昼白色でも良かったかもしれません。
2:吹き抜け
LDKに吹き抜けがあったも良かったかなと思いました。(我が家は玄関吹き抜けのみ)
住んでみないとわからなかったのですが、我が家は思った以上に上下階の熱の移動がありません。年中通して(適宜冷暖房をしているがそれでも)、1階よりも2階のほうが室温が低いです。
今だからわかりますが、断熱性、間取り、換気計画、日射取得などの関係から、このような現象が起こっていると思われます。
例えば、冬だと、「日射取得でLDKは26度以上になっているのに、2階は22度になっている」のような温度差があります。吹き抜けによって上下階の熱が、均(なら)されてくれるとより快適になっただろうなあと感じました。
C値1.0以下の気密性やHEAT20レベルの断熱性があるのであれば、リビングに吹き抜けが合ったほうが建物全体の温度差が軽減すると思います。(音が響くなどはありますが…)
おわり
いかがだったでしょうか。
こだわりがたくさんある場所なので、だいぶ長い記事になってしまいました。
どの部分も、「広さを取りつつ、すっきりゆったり暮らす」という方向性が感じられたかと思います。
そんな暮らしを求める方の参考になればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それでは。