どうも、しんば(@shimbakone)です。
先日、我が家のランドリーをアップデートしまして、(食洗機で有名な)ミーレの「洗濯機と乾燥機」を導入しました。
今回の内容は、ミーレの洗濯機・乾燥機を3ヶ月程度使ってみたレビュー記事になります。
良いところはもちろんあるのですが、デメリットと感じるところもあるので合わせて紹介します。
それではいってみましょう!
導入した結果、最高
めちゃくちゃ満足しています
使ってみての感想はこのとおりです。
- 汚れがしっかり落ちている
- 生乾き臭が解決
- 手間・ストレスの削減
もともとは、AQUAのドラム式洗濯乾燥機(2012年製)を使っていて、
- タオルや肌着に臭いがあった
- 変な臭いがつくため、乾燥機能使えず
という問題がありました。
今回のアップデートで洗濯という家事が大幅に改善されました。
では、洗濯機(W1)と、乾燥機(T1)をそれぞれをレビューしていきます。
洗濯機(W1)のレビュー
我が家が導入したのは、2019年夏に発売されたのミーレの洗濯機W1です。(型番WCI660 WPS)
サイズは、おおよそ幅60cm、高さ85cm、奥行き85cmとなります。重さは100kgにもなり、非常に重たく一人では運べません。
この機種の特徴は
- 洗濯専用(乾燥機能なし)
- 大容量のドラム(最大容量9kg)
- 豊富な洗濯プログラム
- 洗剤自動投入
- モバイルアプリ対応
となっており、洗濯をとことん追求した製品です。
ミーレ洗濯機の特徴・思想についてはこちらの記事で詳しくまとめています。
では、使ってみた感想です。
温水洗浄が最高すぎる
タオルや肌着などの臭いが無くなりました!
ミーレの洗濯機は温水(最大90℃)で洗うことができるので、洗浄力(殺菌)が高いです。とはいえいつも高温で洗うわけではありません。生地が傷んだり電気代が高くなってしまうので、40℃〜60℃で使います。
基本的には40℃の設定で洗うようにしています。皮脂汚れなどは40℃くらいで落ちるようですので、今までは洗っても残っていた臭いが取れるようになりました。以前使っていたドラム式の洗濯機と比べ、洗浄力の高さを感じます。
40℃で洗い、乾燥機で乾かしても、タオル系はたまにうーっすら臭いが残る事があるのでその時だけ、60℃で運転をするようにしています。60℃で洗うとそういった臭いもよく落ちます。
本来は色物と白物を分けて洗う使い方が想定されているのですが、面倒くさいので基本的にはまとめて洗ってしまいます。
40℃の温水だと問題ありませんが、60℃の温水だと色移りをしやすいです(実際にやらかしました)。温水であることと洗浄水の量が少ないことにより、色移りがしやすいので色の濃いものを高めの温度で洗う時には注意ですね。
自動投入機能が楽
TwinDosという機能によって、洗剤を最適なタイミング・量で自動投入してくれます。これを一度経験してしまうと、手動投入は面倒くさいなあと感じてしまいます。
市販の洗濯洗剤も、専用のタンクに入れれば自動投入してくれるそうなので、純正品を使い切った後は市販品も検討していきます。
追記:市販品に替えてみた記事はこちら!
純正品はしっかり洗浄できるが…
洗剤はミーレ純正のウルトラフェーズ1・2(洗剤と漂白剤入洗剤)を使っています。ミーレの洗濯機専用に開発されたものなので、最適なパフォーマンスで洗浄が可能とのことです。
使用感としては、汚れが残っているという事はなくしっかり洗浄されている感じです。少し苦みのあるような独特な香りがしますが、慣れてくるとクセになる香りです(使っていたら好きになりました)。
食洗機の洗剤もそうでしたが、純正がゆえに価格が高いです。フェーズ1・2それぞれが、1.4Lのボトル(およそ50回程度使用可能)で4,000円程。うん、高い。
操作は思ったより簡単
ミーレの洗濯機には多数の洗濯プログラムがあるので、操作がややこしいのでは?と感じるかもしれませんが、意外にとってもシンプルです。
- ダイヤルを回してプログラムを洗濯
- (必要なら温度、水量、時短、白物/色物などをタッチパネルで変更)
- 「START」ボタン
という簡単さ。洗剤も自動投入ですので、基本的には上記の操作だけでOKです。
繰り返し行う作業ですので、なるべく少ない手順で行えたほうが良いですね。
運転時間が長い
運転時間がとっても長いです。プログラムによっては、1時間半とか2、3時間くらいかかります。ずっと洗濯機の前で待ってるわけではないで良いのですが。
(一応、Express20というクイックプログラムがあり、20分ほどで脱水まで終わりますが、洗浄力は少し落ちるかと思います)
これだけ時間がかかるのは、洗浄に使う水が少量であり、しっかり洗うためだと思われます。時間をかける事に加え、温水の洗浄効果もあり、しっかり汚れが落ちます。浸け置き洗いみたいな感覚でしょうか。
さらに、我が家の場合は洗濯機と乾燥機が別なので、乾燥機にかける場合は洗濯物を乾燥機へ移す作業が必要です。脱水後になるべく時間を開けずに乾燥させたいので、そういった作業のスケジューリングを考えておかないといけない所は注意点かと思います。
通知が便利
Miele@mobileというアプリに対応していて、洗濯機がWiFiにつながっているので、iPhoneと連携が可能です。(Andoroidも対応)
アプリでできる事は、
- 運転完了の通知
- 運転ステータスの確認
- 遠隔操作
などが、あり一番便利に感じたのは、「運転完了の通知」です。
運転時間の項目でも述べましたが、私は雑菌の繁殖やシワ防止のために洗濯完了から時間をおかずに乾燥機にかけたいです。Apple Watchに通知が来るので、洗濯機の近くにいなくても、運転完了を知ることができて便利です。
乾燥機(T1)のレビュー
我が家が導入したミーレの乾燥機(T1)(型番TCJ680 WP)は2020年春に発売された最新モデルです。
洗濯機と同じサイズになっており、見た目も似ているので、横に並べると統一感が出ます。見た目がかっこいいですよね。重さはこちらの方が軽くて、60kgくらいだそうです。
この機種の特徴は
- ヒートポンプ式
- 大容量のドラム(最大容量9kg)
- 水分センサー
- モバイルアプリ対応
です。
高い乾燥能力
使ってみて感じたのは、乾燥能力の高さです。
「ヒートポンプ式は乾きにくい」という話を聞きますが、ミーレ初のヒートポンプ式の乾燥機T1は全く違いました。
ヒートポンプ式 × 大型のドラム × 水分センサー
によって、しっかり乾きます。
ヒートポンプ式はガス式にくらべて乾燥温度が低いため、乾きにくく時間がかかるという弱点があります。しかし、ミーレの乾燥機は大型のドラムを使うことで、衣類に空気を含みやすくさせ、その弱点を補ってるように思えます。
例えば、洗濯物は広げて干しますよね。これと同じで空気が触れる面積を大きくしてあげることで、水分が空気に移動しやくなる(=乾きやすくなる)わけですね。
また、水分センサーによって庫内の水分量を測りながら乾燥を行うため、仕上がり(水分を少し残す・完全に乾燥させる)などを選べます。ちゃんと設定した乾燥レベルになると運転が終了するので、必要以上に長く運転せずに済みます。衣類の傷みも最低限で収まるように思います。ここに、ミーレの衣類ケアの思想を感じますね。
その結果、普段使いの乾燥時間は、概ね1時間程になっています。洗濯物の量的には6kgくらいでしょうか。(正確に測定していませんので、感覚ですが)
ガス式並の乾燥能力があるんじゃない?
ガス式を使ったことがないで、正確な比較ではありませんが、評判の良い乾太くんの乾燥能力に近いのでは?と感じます。
乾太くん公式ページによると
パワフルな乾太くんなら、8kgの洗濯物を約80分、5kgの洗濯物を約52分で乾燥。
とのことで、ミーレの乾燥機もなかなか良い数字を出しているのではないでしょうか。
干さなくて良いのが楽!
本当にこれが大きなメリットです!他の乾燥機でもまあ、そうなんですが、かなりの手間・ストレス軽減になると感じました。
室内干しをしていたときは、1つ1つ干すという作業がなかなか手間でしたが、これで一気に解消されました。最大容量が9kgなので、1日1回で済ませられるところも魅力です。
洗う→干す→取り込む→畳む→仕舞う
という作業流れのうち、「干す・取り込む」の工程を省略できるため、大きく手間を減らす事ができます。また、上述のとおりしっかり乾いてくれるので、安心して乾燥機にかける事ができます。
もちろん、乾燥機にかけたくない衣類もあるので、それだけは以前のとおりランドリールームに室内干しをしています。ランドリールームに干される洗濯物が少なくなったので、ランドリールーム内の行き来も楽になりました。
ランドリールームの失敗はこちらで詳しく書いています。
実は、この乾燥機の導入の決める要因の1つになったのが、ライフスタイルの変化でした。夫婦と娘(1歳)だけの生活では、手干しでなんとかなる洗濯物の量だったのですが、
- 息子が生まれた事
- 娘が保育園に通い始めた事
によって、タオルやら着替えやらと、こまごました洗濯物が大量に増えてしまいました。大きなものを少量干すよりも、小さなものを大量に干す方が労力がかかる事は明らかですよね。そうった意味では、乾燥機の恩恵はかなり大きいです。
部屋が暑くなる
ヒートポンプ式は、ガス式のように外部に排気をするような仕様ではないので、運転で発生した熱は室内にこもります。
(逆に、壁に穴をあける必要がないので、気密性にこだわりたい方には良いのかもしれません)
冬なら暖房代わりになるので良いのですが、夏だとデメリットになってしまいます。間取りや換気計画によっては、うまく熱を対処する必要がありそうです。
ちなみに、衣類から除湿した水分はというと、排水ホース(エアコンのドレンホースみたいなもの)を通って排水管へ捨てられるような仕組みになっています。夏場の湿気対策には良いですが、冬場の乾燥対策には不利になりますね。
とはいえ、除湿機のように手作業で水を捨てる必要が無いところは便利ですね。
乾燥機内部にシワ取りに使う水タンクがあり、そこに水分を貯めるようにも設定できるようです。この場合は手作業で水を捨てる事になります。
我が家の場合は、タンク内でカビるのが嫌だったので直接排水する方法で設置してもらいました。
音がうるさい
ヒートポンプ式の弱点としては、運転音がうるさいという事があげられます。これはミーレの乾燥機に限った話ではなく、国産のヒートポンプ式の洗濯乾燥機でも同様の悩みがあるようです。
エアコンであればヒートポンプ本体は、室外機に内蔵されているので気にはなりませんが、乾燥機の場合は本体に内蔵されているので、構造上仕方のないことのように思えます。
我が家の場合は、ランドリールームの扉を閉めておけば、音はかなり軽減されます。それでも、壁を隔てたリビングにいると「運転をしている」とわかるようなレベルです。
糸くずフィルタの掃除が手間
どの衣類乾燥機でも必要な作業ですが、毎回の運転後に糸くずフィルタの掃除が必要です。
T1乾燥機では、本体前面に2段の糸くずフィルタがついていて、掃除機でホコリを吸い取るだけでOKです。フィルタは簡単に取り外しができるので、掃除がしやすいです。
はじめて使ってみて驚きましたが、1回の乾燥でかなり多くの糸くずが溜まっていました。これだけ糸くずが発生するのならば、しっかり掃除をしていかないと故障しやすくなりそうです。
(AQUAの洗濯乾燥機で乾燥をさせた時には、こんなに多くの糸くずがフィルタに溜まる事はなかったので、内部に累積していたのでしょうか…怖い)
コードレスの掃除機があるととっても簡単で、膜が剥がれるように吸い取れます。30秒もかからず終わります。掃除後はこんな感じです。
干す手間と比較したら、ホコリ掃除の手間はとっても小さく、楽です。
このフィルタとは別に熱交換器のフィルタもあるのですが、こちらは月に1回の掃除で良いみたいです。
導入にかかった費用
今後導入を検討される方の参考に、費用を公開します。我が家の場合は合計で85万円です。
ランドリー機器本体 + 設置費用 |
70万円 (キャンペーン価格適用) |
下準備の工事 | 15万 |
合計 | 85万 |
2020年7月までのミーレ公式の値引きキャンペーン価格と、設置業者(我が家のオーダーキッチンを手掛けてくれたところ)の頑張りでこの価格でやっていただけました。
ミーレのランドリー機器は設置における条件がありそれを満たすための下準備の工事です。具体的には以下のとおりです。
- 床の補強
- 200V電源へ変更
- 給排水管の立ち上げ
- 間仕切り壁の撤去
我が家の場合は、スペース確保のための壁の撤去という特殊な工事が入っていたのですが、これが無ければもう少し安くなったと思います。
正直なところ「洗濯機に85万円かけた」と聞くと、「高すぎる」と感じるの普通だと思います。20万の洗濯機を5年毎に買い替えて使うと、20年で80万円ですから、そりゃあ高く感じますよね。
ですが、ミーレの洗濯の思想や20年使えるように設計されている事と、洗濯と乾燥の質、手間・ストレス・時間を削減してくれるという価値を考慮すると、私は安いとは言えないが、高すぎるという事もない金額だと感じました。
(自分を納得させるための、認知バイアスがかかっている可能性は大いにありますが笑)
まとめ
今回はミーレの洗濯機と乾燥機を、それぞれレビューしてみました。
簡単にまとめると、以下のとおりです。
洗濯機(W1)
- 温水洗浄が最高すぎる
- 洗剤自動投入が楽
- 操作は思ったより簡単
- 運転時間が長い
- 通知が便利
乾燥機(T1)
- 高い乾燥能力
- 干さなくて良いのが楽!
- 部屋が暑くなる
- 音がうるさい
- 糸くずフィルタの掃除が手間
以上のように、それぞれの役割を極めたようなランドリー機器でした。
我が家の場合は、導入して非常に満足しています。
これからミーレの洗濯機・乾燥機を検討される方の参考になれば幸いです。
長い記事になってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました。