どうも、しんば(@shimbakone)です。
今回は、ミーレ食洗機の使い方について、アフターのプロのお話を聞きましたので、まとめてみました。
- ミーレ食洗機の使うときのポイントを知りたい
- ミーレ食洗機を長持ちさせたい
このような人に向けて記事をまとめました。
オーダーキッチンの1年点検の時に来ていただいた方に色々と教えてもらった内容です。
その方は、Miele公式のアフター研修を受けており、Mieleに関しては5年ほどメンテナンスをやっているプロの方なので信頼性も高いかと思います。
いろいろなトラブルを知っているので、その上での注意点などを教えていただけました。
どうも、プロです。
「日常の使い方編」と「メンテナンス編」という2部構成になっており、今回は前半の「日常の使い方」編です。
初期費用が高額なミーレ食洗機なので、なるべく長持ちする使い方を聞きました。
それではいってみましょう!
日常の使い方におけるポイント3つ+α
まず、先に結論ですが、ポイントをまとめたものがこれです。
- 予洗いせず汚れた食器を入れる
- オートオープン後は扉を開ける
- リンス剤を使う
- その他
- カゴから食器が飛び出ないように
- 塗装が剥げるものは入れない
- 固形洗剤フィニッシュは最低2個くらい
こういった使い方をしていると故障しにくく長持ちします。
1:予洗いせず汚れた食器を入れる
いきなりですが、これが一番大切な事です。
「えっ」逆に故障しやすくなるんじゃないかとと思うかも知れませんが事実です。
ミーレ食洗機には運転プログラムがいくつかあるのですが、食器の汚れを自動的に判断して温度などを調整するAutomaticプログラムというものがあります。多くの人がこのプログラムを使っているそうです。
このプログラムではセンサーで洗っている水の汚れを認識して、適切な洗浄温度や水量を調節しています。
しかし、食器の予洗いをしてしまうと、あまり汚れていないと判断されて、温度が少し低くなり洗浄力を落とした省エネ運転になってしまいます。
食器の洗浄力を下げるという事は、言い換えれば、庫内を洗浄する力も下がってしまうという事になります。
このような運転が多いと、庫内や配管に汚れが溜まりやすく、故障するリスクが高くなるそうなのです。
よって、ミーレを長持ちさせるには、
予洗いをしないで、汚れた食器を入れましょう。
高温の高い洗浄力で洗ってもらう事で、食器も綺麗になるし、食洗機自体も綺麗になるわけですね。
予洗いをしてから使っている人と、汚れたまま使っている人の食洗機を比べると、汚れたまま使っている方が長持ちしています
食洗機の負担や排水管の事を考えて、予洗いをしたくなりますが、お皿を綺麗にしてしまうと食洗機のメンテナンス的には良くないのですね。
ちなみに食器を水で流す事も不要で、残飯などの固形物を取り除くくらいでOKとの事。米粒が固まったものや、ソースや油汚れなどがべったりでも問題ないそうです。
最初は少し抵抗がありましたが、現在はかなり汚れたまま食器を入れています。
ちなみに、ミーレは食器を自然乾燥させるので、汚れた食器を入れて、高温で洗ったほうが乾きやすくなります!
2:オートオープン後は扉を開ける
ミーレにはオートオープンと呼ばれる機能がついており、洗浄プログラムが終了すると、自動で扉が少しだけ開きます。高温で洗った食器の自然乾燥を促すためです。
この時だけ、本体と扉の上部をつなぐ部品が出現するのですが、そのまま扉を締めてしまうとこの機構の故障になってしまいます。導入時には説明がされると思いますが、
一度扉を全開にしてから、扉をしめるようにしましょう。
こうする事で、支えていた部品が、ひゅっと引っ込みます。それを確認したうえで扉をしめましょう。
特に、小さい子どもはいろいろ触りたがるので、勝手に閉めないように注意しましょう。我が家でも未遂は何回かあります。
3:リンス剤を使う
運転時には、洗剤とは別でリンス剤というものを使うことができます。一般的な目的としては、食器の水切れを良くし、乾燥を促す効果があります。
実は、このリンス剤には食洗機を長持ちさせる効果があるのです。
ミーレの本国ドイツの水は硬水(ミネラルが豊富)で、カルキが発生しやすく、このカルキは庫内のパッキンや配管などが劣化する原因になります。これを抑えるのにリンス剤が効くようです。
日本は軟水(ミネラルが少ない)なので、ドイツに比べるとカルキの発生は少ないかもしれませんが、故障のリスクは抑えたいので、なるべくリンス剤を利用すると良いです。
一応、リンス剤が無くても乾きますし、お金の無駄だと思って使っていない方もいると思います。私も一時期はそうでしたが、長持ちさせるという意味ではリンス剤を使った方が良さそうだという事がわかりました。
毎回しっかりリンス剤を利用しましょう。
リンス剤については、扉にポケット(タンク)がついており、ここに一定量を注入しておきます。運転中に自動投入されるので、タンクが空になった時にだけ補充すれば良く、普段の手間はありません。
純正のリンス剤は高いのでフィニッシュのリンス剤がコスパ的にもおすすめです。
純正以外だと、ほとんどの方がこれを使われているのではないでしょうか。
仕上がりも問題ありませんよ!
4:その他ポイント
カゴから食器が飛び出ないように
食器を入れるカゴから食器が飛び出ないように気をつけましょう。
特に下段の大きなカゴに関しては、鍋などの取っ手部分が下に飛び出やすいので注意です。カゴのすぐ下に洗浄液を噴射するスプレーアームに接触しやすくなります。
傷がついて劣化しやすくなるので、注意しましょう。
我が家のスプレーアームには少し傷がついていました(泣)
塗装が剥げるものは入れない
サーモスの水筒など、表面のコーティングがパリパリ剥がれてしまうものはなるべく入れないようにしましょう。
洗っているうちに剥げた塗装が庫内で詰まってしまう事があるそうです。
こんなやつですね。
ボロボロに細かくなった塗装が溜まっていた事例がありました。
フィニッシュ固形洗剤を使う場合は最低2個
リンス剤と同様に、固形洗剤の純正は高価です。よって、固形洗剤に関してもフィニッシュを使っている方が多いと思います。
フィニッシュは1つが小さいので複数入れて使うことになりますが、最低2個は入れたほうが良いとの事でした。
汚れが少なくフィニッシュ1個で良いときもあるかもしれませんが、長持ちさせるために食洗機庫内の洗浄の事も考えると、2個のほうが良さそうです。
おわり
今回は、プロに聞いたミーレ食洗機を長持ちさせる日常の使い方を紹介しました。
最後にもう一度まとめると次のとおりです。
- 予洗いせず汚れた食器を入れる
- オートオープン後は扉を開ける
- リンス剤を使う
- その他
- カゴから食器が飛び出ないように
- 塗装が剥げるものは入れない
- 固形洗剤フィニッシュは最低2個くらい
ミーレ食洗機は食器を洗いつつ自分自身の洗浄も行っているので、ある程度の洗浄力で使ってあげるのが良さそうだという事ですね。
ちょっと意外だったのは、「汚れた食器を入れること!」
綺麗に使ってあげたい気持ちで予洗いをしたくなりますが、それはしない方が長持ちするのですね。
ミーレの製品は20年使うことを想定して作られていますが、使い方でこのあたりは左右されると思いますので、今回の内容は確実に行っていきたいと思います。
後編のメンテナンス編についてもまとめました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。