どうも、しんば(@shimbakone)です。
- ミーレ食洗機のメンテナンス方法を知りたい
- ミーレ食洗機を長持ちさせたい
このような人に向けて記事をまとめました。
オーダーキッチンの1年点検の時に来ていただいた方に色々と教えてもらいました。
その方は、Miele公式のアフター研修を受けており、Mieleに関しては5年ほどメンテナンスをやっているプロの方なので信頼性も高いかと思います。
どうも、プロです。
「日常の使い方編」と「メンテナンス編」という2部構成になっており、今回は後半の「メンテナンス」編です。
前回の記事はこちらです。
初期費用が高額なミーレ食洗機なので、なるべく長持ちさせたいですよね。
それでは「メンテンナンス編」いってみましょう!
メンテナンスにおけるポイント
では早速メンテナンスポイントを紹介します。
- 高温プログラムで運転
- 庫内洗浄をする
- パッキンやドア枠の掃除
- その他
- 液垂れを拭く
- 食器用洗剤を入れない
メンテナンスといっても、基本的にお掃除のお話ですね。これらを気をつけてください。
では解説していきます。
1:高温プログラムで運転
ミーレ食洗機には75℃の高温で洗浄するプログラムがあります。(我が家のモデルだとintensive75℃)
通常の食器洗いの時に、Automatic(センサー)プログラムではなく、この高温プログラムで運転をするだけです。頻度としては、2週間に1回程度で行うと良いそうです。
理由としては前回の「汚れた食器を入れる」と同じ高温で洗うためです。
これによって庫内や配管の汚れを綺麗にし、故障するリスクを低下させるからです。特に油汚れには高温が効きそうです。
Automaticプログラムでは最大65℃までしか洗浄温度が上がらないので、75℃のプログラムを選択する事が必要なんですね。
ついでに、このタイミングでフィルタの掃除もやっておくと良いです。
こんな形のフィルタがあるので、パカッと外してさっと水洗いするだけです。
と、いってもここにひっかかるのはそこそこの大きさの残菜だけ。食器に残った残菜をとってから食洗機にいれるようにしていれば、ほとんど汚れは溜まりません。
※一定回数運転をするとフィルタ交換メッセージが表示されるように設定も可能です。
2:庫内洗浄をする
ミーレの食洗機は、食器の洗浄だけでなく、同時に自分自身も洗浄をしているのですが、それだけでは残ってしまう汚れがあります。そこで、3ヶ月〜半年に1回程度の頻度で、庫内洗浄を行うのが良いそうです。
庫内洗浄とは、食洗機に食器を入れないで、庫内洗浄剤を使ってお掃除運転をする事です。
作業自体はとっても簡単で、洗浄剤を入れて、庫内洗浄プログラムで運転するだけです。
(通常の運転だと本洗いの前に洗浄水が一度排出されてしまうため)
庫内洗浄に使うものは、
お手軽に済ませたい → クエン酸(市販の粉でOK)
しっかりやりたい → 純正の洗浄剤
のどちらかを用意します。
庫内洗浄プログラムを選択して、用意したものを投入して、運転するだけ!あとは待つだけで、とっても簡単です。
クエン酸の効果
- 雑菌や臭いをおさえる
- カルキを分解する
水回りの水垢や、電気ケトルの掃除などにも使われていますね。クエン酸を大さじ3杯ほど庫内へ入れて運転します。カルキはアルカリ性なので、酸性のクエン酸で中和して分解することができます。
追記:クエン酸で庫内洗浄をした様子や手順を記事にしました。
純正洗浄剤の効果
- 油や湯あか、カルキを取り除く
- ドアパッキンを柔軟に保つ
ミーレのお手入れ用洗浄剤には3種類あり、食洗機専用(ディッシュクリーン)が上記の効果を持っています。
成分としては、非イオン系界面活性剤、クエン酸、香料と表記があります。クエン酸が含まれているのでカルキの除去も可能ですし、ドアパッキンを柔軟に保てる(=密封され水漏れしない)というのが純正品を使うメリットかと思います。
どっちでやったら良い?
純正品は、長持ちさせるのに「最適な成分」になっているのですが、値段が…。クエン酸でも良いと思いますよ。
私も純正洗剤は値段が高いと思うので、
- クエン酸での庫内洗浄を主として行い
- 純正洗剤は年に1回だけ
といった感じで庫内洗浄をするのが、コスパ的に良いのではないかと考えています。
3:パッキンやドアの掃除
パッキンとドア枠の接触部分より外側は洗浄液が届かないので、手作業で掃除しないといけません。汚れたままにしておくと、ドアパッキンとドアの両サイドの表面にカビが発生してしまうようです。
行う頻度としては、汚れの具合に応じてやれば良いそうです。
湿らせた布で(中性洗剤つけてもOK)、汚れを拭き取るだけで良いとの事。
カルキ
カルキが固着している事があるので、これも手作業で掃除をする必要があります。
我が家だとパッキンとの接触部分が線のように白くなっていました。(パッキン側も、ドア側も)。パッキンの劣化を防ぐため掃除をしましょう。
カルキはクエン酸を染み込ませたティッシュを貼り付けて、ラップで保湿して3時間くらい放置をしておけばとれやすいそうです。
ただし、パッキン部分のクエン酸はあまりおすすめしません。
4:その他
その他に気をつけるポイントです。
- 液垂れを拭く
- 食器用洗剤を入れない
汚れ具合に応じて行ってください。
液垂れを拭く
ドア上部についている操作パネルへの液垂れにはご注意ください。
料理中などに液体が垂れてしまい、ボタンの隙間から中に入ってしまうと、基盤を傷めることになります。これが深刻になると、操作パネルを外すという大掛かりな修理になってしまう事もあるようなので、注意しましょう。
食器用洗剤を入れない
ミーレに限らずですが、必ず食洗機専用の洗剤を使うようにしましょう。
理由としては、手洗い用の食器洗剤は泡立つ成分が含まれているからです。食洗機内では洗浄液を噴出して洗浄を行っているので、少しでも泡立つような液体が入っていると、もこもこと泡立ってしまいます。
これは酷すぎですが、とんでもない事になります。
微量でも混入しないようにしましょうね。
番外編:気になった事を聞きました
メンテナンスに関係無いのですが、せっかくなので気になった事を聞きました。
質問1:ミーレ食洗機はシステムキッチンに入る?
配管などの収まりも関係しますが、基本的にシステムキッチンで可能です。
メーカーで対応してもらえない場合は、うち(オーダーキッチン会社)のような所で、ミーレ食洗機だけ施工するという事もできます。
大手メーカーのシステムキッチンで入れられるようですよ!スペースがあれば60cmサイズも可能とのこと。
P社には嫌な顔をされる事があったり、W社のキッチンには対応のミーレ食洗機がありますが、対応以外の機種をいれようとしたら、トラブルが起きたときには責任が取れないという旨、施主・オーダキッチンの会社ともに一筆書かされたそうです。
まあ、メーカーの範疇を超えていますので、仕方ない部分かと。
それでも入れたくなるのがミーレの食洗機ですよね。
質問2:Gが入ってしまうと聞いたことがあるが…
排水管には逆止弁がついているので外部から入ってくる事はないです。
しかし、室内側から侵入されて、基盤が温かいのでそこに留まり、そのまま殉死、基盤が壊れるという事はありました。
G(ゴキちゃん)は温かい所が好きなんですね…。
オートオープン機能があるので、夜間にドアが開いてGが侵入していたら…恐ろしいです。
そういったことを防ぐには、そもそも室内でGを発生させないのが一番ですね。個人的には気密を高めると効果がありそうです。(入居1年以上経ちますが、今の所Gは0です)
おわり
今回は、プロに聞いたミーレ食洗機を長持ちさせるメンテナンスを紹介しました。
最後にもう一度まとめると次のとおりです。
- 高温プログラムで運転
- 庫内洗浄をする
- パッキンやドア枠の掃除をする
- その他
- 液垂れを拭く
- 食器用洗剤を入れない
掃除のタイミングで分けてみると、以下のとおりです。(個人的なおすすめ)
2週間に1回 | 高温プログラムで運転 |
---|---|
数ヶ月に1回 | 庫内洗浄(クエン酸) |
1年に1回 | 庫内洗浄(純正洗浄剤) |
汚れに応じて | ドア、パッキンの掃除、液垂れ |
まずは2週間に1回の高温プログラムをやりましょう。
庫内洗浄よりも運転する頻度が多いのでかなり効きそうです。「運転プログラムを変えるだけでできるメンテナンス」なので手間もかかりませんし。
ミーレの製品は20年使うことを想定して作られていますが、使い方でこのあたりは左右されると思いますので、日常の使い方に加えて、メンテナンス面もしっかりやっていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。