どうも、しんば(@shimbakone)です。
今回は、ミーレの洗濯機について
どんな洗濯機なのか
をまとめました。
家づくりブログなどでもよく登場するのはミーレの「食洗機」ですが、今回は「洗濯機」です。あの変態的なこだわりを持つスティーブ・ジョブズが2週間悩んで購入したという伝説があります。
ドイツのミーレ社はプロセスをじっくりと考えた。ミーレ社が開発した洗濯機や乾燥機のデザインは素晴らしい。これらの製品にはここ数年どんなハイテク機器にも感じたことがない興奮を覚えた。
と言っています。
ジョブズが言っているとおり、他の洗濯機とは思想が全く違うので、興味のある方は是非読んでみてください。
それではいってみましょう!
ミーレ洗濯機の特徴
ミーレの洗濯機は大きく2つの特徴があります。
- 高温洗浄
- 衣類を痛めない
特に2つ目が、ミーレ独特の思想だと言えます。
それでは詳しく解説します。
特徴1:高温洗浄
ミーレの洗濯機の場合は常温〜90℃まで、水温を設定することができます。
日本ではあまり馴染みがないですが、ミーレの本国ドイツ(というか欧州)では温水で洗濯をすることが一般的です。
洗浄力を高める
水で洗うよりも洗浄力が高くなります。
- 洗剤の酵素が活性化し、汚れが落ちやすい
- 皮脂汚れが落ちやすい
特に、皮脂汚れは、黄ばみのもとになるのでしっかり落としたい汚れです。身体からでる皮脂が汚れのもとになっているので、体温に近い水温で洗うと落ちやすいというわけですね。
殺菌できる
温水によって殺菌をする事ができます。
繁殖した雑菌(の糞)が生乾き臭の原因になるので、部屋干しする場合にはとても効果があります。
カビ菌は60℃あたりで死滅すると言われています。漂白剤による殺菌ではく、熱で殺菌するわけですから、薬物を使わなくてよいので安心して使えますね。
国産の洗濯機では水温60℃あたりが上限ですが、ミーレの洗濯機は90℃まであげる事ができます。この高温は、ドラム裏に発生しやすいカビも確実に死滅させる事ができるので、漂白剤による洗濯槽洗浄が必要なくなるというメリットがあります。
コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症を心配される方にも、非常に心強い機能かと思われます。
日本でも最近は温水機能のある洗濯機が増えてきています。
常温の洗濯では落ちにくい皮脂汚れなどをよく落とす事ができたり、生乾きの臭いに効果があるからですね。部屋干しの増加という背景もあるのでしょう。
特徴2:衣類を傷めない
洗濯は「衣類の汚れを落とすもの」という認識が強い(私もそう)ですが、ミーレの洗濯機は「衣類をケアする」という考えが強いです。
衣類を傷めずに長く使えるようにと考えられています。
ハニカムドラム
ドラム式の洗い方「叩き洗い」は、少ない水量で衣類へのダメージを抑えて洗うことができます。
加えて、ドラムの構造を蜂の巣状にすることで、水分の膜がクッションになり、衣類にダメージを与えないようになっています。
また、ドラムに空いている穴が小さいので衣類が引っかかりにくく、糸くずがあまりでないそうです。デリケートな服(ダウンなど)でも洗えてしまうそうです。
そのパフォーマンスとして、バラを洗っているデモがありました。
ネットにも入れずにそのままの洗濯でも、こんなに綺麗に形が残るのですね。
素材に合わせた洗濯プログラム
ミーレの洗濯機では、素材ごとや、白物・色物を分けてそれぞれに最適な方法で洗うための多数のプログラムが用意されています。
言い換えれば、ミーレの洗濯機では、素材に合わせた仕分け洗いを推奨しているという事です。
理由としては、素材によって適切な水温や、シワになりにくいドラムの回転速度が異なるので、素材ごとの最適な洗濯方法も異なるからです。また、温水で洗うと色移りしやすいために分ける必要があるようです。
例えば、コットンは耐熱性に優れているので90℃で洗っても問題ありません(コットン90℃というプログラムがあります)。しかし、ポリエステルは熱で縮んでしまう事があるので、高温には向いていません。
洗濯タグに個別の洗濯方法が示されるように、素材ごとに最適な洗濯方法があるのです。
衣類をケアするという思想が大きく表れていますね。
洗剤を自社開発
ミーレは洗濯機専用の洗濯洗剤も開発しています。写真の左側①が通常の洗濯洗剤、右側②が漂白成分のはいった洗剤です。
通常は2種類の洗濯洗剤を本体にセットしておいて、プログラムに応じて2種類の配分を判別し、自動投入をしてくれるようです。
素材ごとに洗い方が違うので、各素材の仕上がりを最大にするためのこだわりを感じます。
それ意外にもウール用や羽毛用などの洗剤もあるので、様々な洗い方ができます。
もちろん、市販の洗剤(粉、液体)も使うことができますよ。
注意点
ミーレの洗濯機は、「衣類ケア」にこだわっていますが、一方でいくつか注意点もあります。日本の洗濯機のような使い方を想定していると「少し違うな」と感じる事があると思います。
設置場所を選ぶ
- 本体の横幅が60cmある
- 給排水の立ち上げが必要
- 重量(100kg)があるので床の補強が必要
- 2階への設置はダメ
- 200V電源が必要
設置場所にこのような条件があります。
広さももちろん必要なのですが、給排水や床補強、電源などの建物の側の工事をしないといけないところがネックだと思います。
よって国産の洗濯機から買い替える場合は、少しハードルが高いです。
洗濯に時間がかかる
洗濯の質は高いのですが、時間がかかってしまう事はデメリットかもしれません。2時間程度の時間がかかるみたいです。
ゆっくり時間をかけて優しく洗濯をするからこそ、衣類を傷めないようにしているわけですね。
なるべく早く済ませたいと考えている人にはあまり向いていないかもしれませんね。
(一応、30分程度で終わるプログラムもあります)
おわり
ミーレの洗濯機の特徴をまとめてみました。特徴は以下の2つでした。
- 高温洗浄
- 衣類を傷めない
他の洗濯機とは思想が全く違う事に驚きました。
ミーレの洗濯機で行うのは、洗濯ではなく「衣類のケア」なんですね。
洗濯 … 汚れを洗い落とし綺麗にする
衣類のケア … 傷めないように洗い、長く大切に使えるようにする
こんなイメージですかね。国産の洗濯機の延長線上だと思って買うと後悔するかもしれません。
他の洗濯機では見たことのない、独自の思想だと思います。
我が家でも「素敵なものを長く使う」という考えがベースにあるので、ミーレの洗濯に対する思想は非常に共感できます。
温水洗浄(高温で洗えるところ)がかなりの魅力だなーと感じました。
実は、先日、我が家でもミーレの洗濯機を導入をしてみたので、使い慣れてきたらレビューをしようと思います。
半日かかって設置完了!業者の方に感謝。
この並びはカッコ良すぎるな。
これから使い倒します😌ミーレ洗濯機と乾燥機 pic.twitter.com/p47Ro02jn0
— しんば@家づくりブログ (@shimbakone) July 11, 2020
最後まで読んでいただきありがとうございました。