アートのことはよくわからないけれど、美術館に行ったり絵を飾ったりしてみたいです。初心者でもアートを楽しめるんですか?
アートを楽しむには、知識やセンスがないと楽しめないと思っていませんか?
大丈夫です!そんなことはありません。私自身もアートのことはあまり詳しくありませんが、楽しむことができています。
この記事では初心者がアートを楽しむ方法をご紹介します。
この記事を読み終わる頃には、アートへのハードルがぐっと下がっていると思いますよ。
それではいってみましょう!
アートは知識がなくても楽しめる
アートを楽しむには、知識やセンスが必要と思われがちです。
確かに、知識やセンスがあれば楽しみの幅は広がりますが、なくても楽しむことができます。
楽しみ方にこれといった正解はありません。
あまり難しく考えなくて大丈夫!
アートを見て、感じた印象や想像したことなどをそのまま素直な反応として受け入れればよいのです。音楽だって、映画だって、ダンスだって知識がなくても、感じたことをそのまま楽しめますよね。
楽しみ方は自由でOKです。
これを書いている私自身が初心者なので、具体的に私でもできた楽しみ方を紹介します。
初心者ができる2つの楽しみ方
先に結論ですが、これです。
- 見て感じたことを楽しむ
- 対話して楽しむ
2つ目がよくわからないけど…
具体例をあげながら順番に説明しますので、安心してください。
まずはこれを見てください。
この絵画は私が最初に自宅に飾ったものです。
この絵画をみてどう感じますか?
10秒だけで良いので何を感じたか考えてみてください。
1:感じたことをそのまま楽しむ
1つ目の楽しみ方はシンプルで簡単です。知識もなにもいりません。繰り返しますが、アートを見て感じたことをそのまま楽しむだけです。
- どんな感想を持ったか
- どんな感情になったのか
- どんなことを想像したのか など
以下は一例ですが、私の感じたことです。
私の感じたこと
- 色使いが好み
- 使っている紙や掠れたようなグラデーションに素材感があって好き
- 明るくて白い玄関に飾るので、描かれているもの(蝶々)が映えそう
- さなぎから羽化してこれから羽ばたいていく希望あるイメージ
- 私は蝶々に見えるけど、子どもは何に見えるのか聞いてみたい
- ただ見てるだけで美しい。気持ちの良い感情になる
絵画の知識がない初心者が感じたのはこのようなことでした。
一番最後に挙げた情緒的なものが、感じたことの中では大きかったですね。
(教養のある人からすれば、もっと感じるものがあって楽しめるのかもしれません)
作者の意図とかを理解しないといけない…みたいな先入観がありましたが、自由でいいんですね!楽しめそうな気がしてきました。
2:対話して楽しむ
2つ目は、少し考えながら楽しむ方法です。
さきほど紹介した「感じたことをそのまま楽しむ」よりも、少し頭を使って鑑賞してみます。
対話というくらいなので、相手がいて会話をするように感じたことを言い合っていきましょう。
実際にやってみるとこんな感じです。
自分の中に浮かんだ感想を言葉に出してみてください。
この絵画を見てどんなことを感じましたか?
うーん…最初に感じたのは「何の絵かよくわからない」です。でも、じっくり見てみると、だんだん蝶々の形に見えてきました。
あ、同じですね。私も蝶々に見えました。
他にはなにか感じましたか?
あとは、色が気になりました。薄くて暗めで不安定な感じだなあって。
よく見ると、赤色がカスれていて羽を怪我しているのかな?って思いました。
なるほど、カスれた部分に金色の細かい模様が描かれていて、羽のスジ?に見えました。なんだか可哀想に感じますね。
でも、動きがあるというか、羽ばたいているようにも見えるので、懸命に生きようとしているのかも?なんて。がんばれっ!って気持ちになりました。
そういう状況を想像してみると、青色と赤色の対比が、生と死を表しているのような気もします。命とか生命力を表現しているのかな。
…
じっくり見てみると、1枚の絵画からいろいろなことを感じることができるんですね!物語が見えてきて面白いです。
そうなんですよね!自分の視点が広がっていく感じが面白いなあと思いました。
どうでしょうか。
この対話をみると、知識もセンスも要らないですよね?
考えたこと、感じたことを会話(対話)を通じて深めています。
相手の発言をもとに新たな気付きが生まれて、相手にまた気づきを与えて、と…その繰り返しで形成されていく対話になっています。面白いですよね。
感じたことが作者の意図と違うこともありますが、それでいいと思います。
これを気にしてしまう人がいるかもしれませんが、そういった部分まで含めてアートの楽しみ方だと私は思います。
今回は2人の対話形式で紹介しましたが、アートを見る時に都合よく相手がいるわけではありません。一人のときは「どうしてそう感じたの?」を自分に問いかけていくと擬似的に対話をする形になります。
これは言い換えれば、「絵画との対話」とも言えるわけですね。
少し興味が出てきたら
この記事を読んで、アートの楽しみ方の幅を広げたいなあと思った方に、次のステップをおすすめします。
絵画の知識をつけたい人におすすめな本
西洋絵画の歴史
絵画の歴史は西洋の文化からはじまりました。
絵画の歴史を知ると、アートの非常に面白かった本です。
(雑に紹介すると)例えば、昔はカメラが無いので、画家が精密に実物を描くことが求められていました。しかし、カメラの発明によって「見たものを忠実に再現して描く」という点において画家は負けてしまいます。そこで画家は忠実に描くことをやめ、抽象画などを描くようになった…みたいなお話が書かれております。
初心者の私でも読みやすかったので、最初の一冊におすすめです。
13歳からのアート思考
これは絵画の知識を学ぶための本ではありませんが、これを読んだのがきっかけで家にアートを飾ろうと思いましたので紹介しておきます。
表現にいたるまでのプロセス「アート思考」と呼ばれる考え方を解説したものです。歴史を代表する作品をピックアップして、どういった思考のうえで作成されたのか、世の中からどのような評価を受けたのかなどを紹介しています。
授業を受けているような形式になっているので、読みやすかったです。「13歳からの」とタイトルについているように、子どもがいる方にもおすすめできます。
実際に飾ってみる
興味が出たのでアートを楽しんでみたいと思った方は美術館に行ってみるのも良いですが、もう少し手軽に自宅で楽しめる方法があります。それは「自宅に絵画を飾る」です。
- でも買うと高そう…
- 後で好みが変わったら…
- 何を選べばよいかわからない…
という方におすすめなのが、アートをレンタルできるサブスクサービスです。
初月は500円で使い始めることができ、国内のアーティストの原画(なので1点もの)をレンタルすることができます。
我が家もこのサービスでアートを飾っています。気軽にアートの交換もできるので、いろいろなアートを楽しめますよ。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
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クーポンコード:instacasie
それでは。