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静電気バチッを抑えるコツは湿度維持にあり【我が家の対策は?】

どうも、しんばです。

注文住宅を建ててからもうすぐ2年が経ちます。

2回の冬を越した中で「あれ?そういえば家の中で静電気バチッが無いよなあ」と思ったので、これについて考察をしてみました。

「静電気バチッ」が嫌な人の家づくりの参考になれば嬉しいです。

それではいってみましょう!

 

もくじ

静電気ばちっはなぜ冬に多いのか?

夏よりも冬のほうが静電気バチッが発生しやすいのは、生活をしていて体感でわかると思います。

調べてみるとやはり大きな要因は湿度みたいですね。

静電気は

モノとモノがこすれると発生しています(これ実は年中起こっている)。

夏は湿度が高いため空気中に静電気が逃げていきやすいのですが、一方、冬は乾燥しており空気中に静電気が逃げす、帯電しやすくなってしまいます。

帯電した状態で、電気が流れやすいもの(金属など)に触れると、一気に電気が流れるので、バチッ痛ッとなるわけですね。

じゃあ、

湿度はどちらを気にすれば良いのか?

という疑問が浮かびます。湿度には相対湿度と絶対湿度というものがあります。

ここでは詳しい説明は省きますが、どちらも空気中の水分量を表す指標です。

  • 相対湿度 「水蒸気の割合」
  • 絶対湿度 「水蒸気の量」

どちらの湿度を意識すれば良いのかがこちらのページ(アスピステクニカルノート)(工場の生産現場のお話ですが…)に記載がありました。結論としては、このとおり。

絶対湿度・相対湿度が高いほど静電気はすぐに消えて(散乱して)しまいます。

(どっちでもいいんかーい)

相対湿度を上げるか、絶対湿度を上げるか、あるいはそのどちらも上げるか、という単純な話でした。

加湿という方法は、室温が変わらなければ空気中の水蒸気を増やすことになるので、相対湿度も絶対湿度もあげられ静電気対策にはかなり有効であるといえます。

しかし「加湿ができない」という場合であれば、水蒸気を増やすことはできないので、絶対湿度を上げることはできません。

よって、対応策としては室温を下げる(飽和水蒸気量が下がり相対湿度が上がる)という方法になりますが、ただでさえ寒い冬にこれを行うのはあまり現実的ではありません。

我が家の場合を考えてみる

家の湿度を保つというのが静電気対策だということがわかりました。

確かに、今の家では湿度をある程度を維持することができているので、静電気が帯電しにくいのは納得です。

我が家の湿度事情

我が家の冬では、どんな湿度で生活をしているかというと、

絶対湿度が10.0(g/m3)〜11.0(g/m3)の範囲になるように意識をしています。

リビングはだいたい室温を24度以上にしているので相対湿度で言うと45%〜50%くらいになりますね。

もし、絶対湿度10.0(g/m3)を下回るようなら加湿器を使うようにしています。

湿度を維持する手法

冬の家で湿度を維持するにはいろいろなアプローチがありますが、我が家でやっていることをシンプルにまとめれば以下の3点です。

  1. 湿度をなるべく保持できる環境づくり(保湿)
  2. 絶対湿度を測る(測定)
  3. 乾燥したら加湿をする(加湿)

それぞれ解説します。

①湿度をなるべく保持できる環境づくり(保湿)

家の中にある水蒸気をなるべく維持できるような仕組みを構築することです。乾燥しにくくなるわけですから、加湿をする頻度も抑えられます。そのための具体的な方法を3つ紹介します。

まず1つ目は、換気システム(24時間換気)の換気量を低くするということです。

法律的には、2時間で建物の空気がすべて入れ替わる(=0.5回/h)ように換気を計画することになっていますが、「本音のエコハウス(鎌田先生)」にもあるように、0.3回/h程度に落としても問題がないそうです。


換気の量を減らすことができれば、

取り込む乾燥した空気が減る × 捨てる潤った空気が減る = 湿度が下がりにくくなる

ということになります。とはいえ、法律で義務付けられている換気量を減らすことになるので、換気不足などを気にしながらやってみてください。

2点目は、断熱と気密の高い家にすることです。

特に開口部(窓や玄関戸)で、断熱性が低いもの(例えば、アルミサッシや単板ガラスなど、最近の新築でこんな家は無いと思いますが)を使っていると、外気の影響を受けやすくその部分だけが冷えてしまい結露が発生しやすくなります。

せっかく加湿をしても、「その水分が結露をして空気中の水蒸気は全く増えなかった」なんてことになりえます。(断熱性能の低い窓は、高性能除湿機と皮肉を言われていたりします)

我が家は、APW430(トリプルガラス+樹脂サッシ)、イノベストD50(高断熱玄関ドア)を採用しており、開口部の断熱を強化しました。早朝の一番寒い時間帯に結露していることがありますが、うっすら水滴がつく程度なので、湿度が下がる程ではないと思われます。

また、気密性が低いと意図しないところから隙間風や漏気があり、乾燥した空気がそのまま入ってきたり、あるいは潤った空気がそのまま排出されてしまいます。

3点目は、全熱交換の換気システムを使うことです。

捨てる空気と取り込む空気の間で、湿度(と温度)を中和してから換気をするため、湿度(と温度)のロスが少なくなり、建物内部の湿度(と温度)を保ちやすくなります。

(熱交換の効率という概念があるので、気密を高めたり熱交換素子部分の空気の流れる速度を落としたりと、効率を高める工夫が求められますが)

我が家ではダクト式の第1種全熱交換換気システムを採用しており、全熱(温度+湿度)の交換がされていますただし、ダクト汚れやイニシャル・ランニング、メンテナンスコストが高いというデメリットがありますので、デメリットを理解したうえで導入してください。

あわせて読みたい
ダクト式第1種換気システムのダクト汚れ問題を解消する方法 ダクト式の第1種換気システムのデメリットを減らす方法を記事しました。

 

建物の性能については建てたあとで直すことが(ほぼ)できませんので、建築時にしっかり計画する必要があります。

 

2:絶対湿度を測る(測定)

絶対湿度を測定することで、加湿をするのか、しなくて良いのかの判断をしています。

上述のとおり目安にしているのは絶対湿度です。

絶対湿度:10.0(g/m3) 〜 11.0g(g/m3)

を保つようにしています。数値の根拠は単純で、体感で不快にならない程度の湿度がこのくらいだからです。

例えば、こちらがある朝の我が家の湿度です。絶対湿度が10.7(g/m3)ですので範囲内に収まっています。

主で使っているのは「みはりん坊W」という温度湿度計です。温熱環境にこだわる方の間では、精度が高く絶対湿度で表示ができるので評判が高いです。値段も2000円代で買うことができます。


 

3:乾燥したら加湿をする(加湿)

湿度が上述の範囲外に下がったら、加湿をします。

つかっているものはこちらの加湿器1台です。


 

スチーム式でフィルタレスなので、衛生面もメンテナンス面も非常に評価が高いです。電気代が高くなる事だけがデメリットですが、そういった手間賃を払っていると思えば、かなり私に合っている加湿器です。

加湿能力が高いので、換気計画を考慮し建物の全体に水蒸気が広がるような位置に設置して使っています。保湿の2点目で指摘したような断熱の弱い部分がある建物だと、どんどん結露していきますので、注意してください。

おわり

今回は、静電気バチッを抑えるための湿度維持について書いてみました。

静電気は「空気が乾燥して帯電しやすい」ので、冬に湿度を保つということがとっても有効と思われます。

(それ以外にも、粘膜の潤いや、皮膚の保湿、それらに関連してウイルスの感染対策などの健康面にも有効だと言われています)

どの程度の乾燥になると静電気が起きやすいのかということまではわかりませんが、とりあえず確かなことは我が家(温度24度、絶対湿度10〜11(g/m3))の生活では、静電気がバチッとはならないようです。

参考にしてもらえると嬉しいです。

湿度以外の生活の面でも、静電気対策として気をつけるポイントがあるのですが、この辺りはまた別記事でまとめようかと思います。

それでは。

あわせて読みたい
今さら聞けない「24時間換気はなぜ必要?」【5つの理由】 24時間の換気システムがなぜ必要なのか5つの理由で解説をします。寒くなったり、電気代がかかるので運転を止めたくなりますが、色々なリスクがあります。この記事を読めば「家と人の健康を守る」ために必要な設備である事がわかります。

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