どうも、しんば(@shimbakone)です。
今回はセントラル浄水についての記事です。
- セントラル浄水器って何?
- 普通の浄水器と何が違うの?
- メリット・デメリットを知りたい
このような疑問に答える記事を書きました。
浄水器を利用している方であれば、「セントラル浄水器」の導入を検討してみてはどうでしょうか。
この記事を読めばセントラル浄水器がどんなものなのかがわかります。
私も新築時に導入しており、非常に満足しています。
実際に使ってみた感想も書いていますので、是非読んでみてください。
セントラル浄水器とは
全てを浄水
一言で説明すれば「家中のすべての水を浄水するもの」と言えます。
仕組みとしては、水道管から宅内へ水が引き込まれた大元部分に大きなフィルタを設置する形になっています。
水を宅内で分岐させる前の時点で浄水がされるので、家のどこから水を出しても浄水された水が使えます。
元付(型)浄水器とも呼ばれています。
浄水量が大きい
よく見かける蛇口に取り付けるタイプや、アンダーシンク、卓上タイプなどの部分浄水とは比べて、圧倒的に浄水量が違います。
1つのフィルタで生活用のすべての水を浄水できてしまうのですから、圧倒的な浄水量です。
私の感覚では、おおよそ1年間程度でフィルタ交換をするモデルが多い印象ですね。交換時期は部分浄水と同じようなものかと思われます。
浄水の効果
フィルタを通過させることで、水道水の中に含まれている、残留塩素や不純物(サビなど)を除去する事ができます。
(これについては、セントラル浄水器だけではなく部分浄水も同様の仕組みです)
蛇口から出る水が、病原菌などに汚染されないように一定の塩素量が保持されるように義務付けられている。
塩素は水の安全を保つために必要なものなのですが、使う時になると要らない成分になってしまうわけです。
塩素は強い酸化力で細胞を破壊し殺菌消毒しているので、皮膚にも少なからずダメージがあると考えられます。(この辺りのエビデンスは乏しいです)
とはいえ、WHOの定める基準に比べて、日本の水道水の塩素量は1/5程の少ない量であり、健康に害を及ぼすレベルではないとされている事も事実です。
wikipediaによると、
「浄水器メーカーなどが水道水の危険性を煽っていることが多いが科学的根拠は全く無い」
とのことです。
メリット
ではここからはメリットを説明します。
セントラル浄水器では、お風呂やシャワーなどでも浄水された水(お湯)を使う事ができるのがかなり大きなポイントですね。
直接肌に触れる水が浄水されていると次のようなメリットがあります。
- 髪の毛が傷みにくくなった
- 肌荒れやアトピーが減った
- 塩素臭が無くなった
これらは、私(と妻)が実際に使って感じた事です。
髪の毛が傷みにくくなった
普通の水道水でシャワーを使ったと比べて、髪質にかなり明確な違いがありました。
髪質がキシキシせずにしっとり柔らかくなり、髪へのダメージが少なくなっている感覚です。
水道水中に含まれる、残留塩素が除去されているからだと思われます。
妻も同様の感想だったので、浄水の効果が出ていますね。
髪の毛の長い人にはなかなか良い効果かと思います。
肌荒れやアトピーが減った
私自身がアトピー体質なので、冬場の皮膚によく炎症が起きます。お風呂上がりには痒くなることもありましたが、新居に移ってからは症状が減ったように思います。
(もしかしたら、単純に新居になって環境が変わってアレルゲンが減ったからかもしれませんが)
シャワーの水が目や口に入っても、しみるような弱い刺激も感じも無くなりました。たぶんこれも残留塩素が除去されることで、肌への刺激が軽減されたからかなと思っています。
塩素臭が無くなった
シャワーやお風呂のお湯から、塩素臭が無くなりました。
地域や人によっては気にならないかもしれませんが、普通の水道水にはわずかながら塩素臭さがあります。アパート時代のお風呂では、浸かってゆっくりしていると少し塩素臭が気になる事がありました。
しかし、浄水したお湯からはまったくと言って良いほど、塩素の臭いを感じなくなりました。臭いに敏感な人には、これもメリットかと思います。
飲水以外の生活用水を考えてみたところ、意外とたくさんありました。
- お風呂、シャワー
- 洗面所、洗濯機
- トイレ、ウォシュレット
- 加湿器
- 洗車
- 植物への水遣り
あたりが思い浮かびます。
これがすべて浄水ができると考えると、なかなか魅力を感じませんか?
「お尻への刺激がすくなりますよ」(by 工務店 社長)
デメリット
では、良いところだけではなくデメリットも紹介します。
私の場合は、デメリットよりメリットのほうが上回ったので導入する事に決めました。判断の材料にしてくださいね。
デメリットは4つです。
- イニシャルコストがかかる
- 設置場所を選ぶ
- 衛生面での心配
- 水圧の低下
イニシャルコストがかかる
セントラル浄水器本体の価格が高めです。設置工事なども必要になることから、本体代+設置工事で20〜30万円程度が相場のようです。(私調べ)
どの製品も本体はステンレス製で耐久性は高いので、一度設置してしまえば長く使えるものだと思います。買い換えるような事はあまりないんじゃないかなと思っています。
設備を導入するのは何でもそうですがイニシャルコストはかかりますね。
設置場所を選ぶ
セントラル浄水器は大型のフィルタを使用しているので、本体サイズがある程度のサイズになります。
そこそこの場所をとるので、設置をする場所を確保・計画しておかないと、見栄えが悪くなったり、設置が難しい事もありえます。
下のように設置スタイルも製品によって異なります。
壁付タイプ | 地面埋込タイプ |
加えて、フィルタ交換が発生するので交換作業をしやすい場所を考えて置かなければなりません。特に、自分でフィルタ交換作業をする場合は狭い場所にならないように注意ですね。
衛生面での心配
残留塩素を取り除く事によって、宅内の水道管内で細菌が繁殖するのではないかという意見があります。
これに関しては、厚生労働省も平成14年に通知を発出しており、文中ではセントラル浄水器を利用すると
配管の状況や使用状態等によっては、家屋内等に給水される水の細菌等による汚染が懸念されている
と言っています。
健康を求めて浄水器を設置するのに、水質が汚染されては意味がありませんので、もし汚染のリスクがあるのならセントラル浄水器は避けるべきでしょう。
このような文脈があるので、衛生面が心配になるのであれば、セントラル浄水器の設置はおすすめしません。
しかし、私はこれに関しては懐疑的であり、衛生面の問題はないと考えています。
常に水圧のかかっている水道管の中で、細菌の発生源や混入リスクはどこから来るのでしょうか。生活の中で水を使っていれば、配水管の中で水が留まる事はないと思います。
もし仮にまったく使わない蛇口があればその付近の水は留まってしまいますが、それが逆流する事はないと考えています。
実際に検証されている方がいたので参考に紹介しておきますね。
水を1ヶ月ほど放置したうえで、水質検査をされています。
この状況ではこうなったというだけであって全てのセントラル浄水の水質を担保するわけではありませんが、1つの事実として認識しておけば良いかと思います。
水圧が下がる
フィルタを通るとどうしても水の勢いが減少しますので、蛇口から出てくる水の水圧が減るようです。
住んでいる地域の水道管の水圧が低い場合は、気になるかもしれませんね。
とはいえ、私の生活地域では水圧が低くて気になったことは全くありませんし、セントラル浄水器を設置した後に水圧が弱いと感じたことはありません。
この辺は選ぶ製品によってフィルタの素材や厚み、構造が違うので一概に言えませんが、気にするほどの水圧低下はあまり無いと考えています。
導入するなら最初から
セントラル浄水器の導入するのであれば、新築時の水道工事と一緒に行う事をおすすめします。
どうしても大掛かりな工事が伴うので、もし設置の予定がある場合は新築計画時に住宅会社に相談しておくとトラブルが減ると思います。
我が家の場合は、地面に埋め込むタイプを選んだので、
- 浄水器本体は施主支給
- 水道工事の際にまとめて施工
のようにやってもらいました。
水道工事料金に若干上乗せがありましたが、まとめて水道屋さんに設置してもらえたので特に悩むこともなく、問題もなく済みました。
地面埋め込みタイプは見た目もすっきりするのでおすすめですが、後から工事をするのにはなかなか大変な作業になるので、新築工事の際にまとめてやってしまうのが良いですね。
まとめ
いかがだったでしょうか、今回はセントラル浄水について解説をしました。
デメリットとメリットは以下のとおりでした。
- 髪の毛が傷みにくくなった
- 肌荒れやアトピーが減った
- 塩素臭が無くなった
- イニシャルコストがかかる
- 設置場所を選ぶ
- 衛生面での心配
- 水圧の低下
健康面での科学的根拠は乏しいですが、使ってみた感想としてはかなり違いを感じました。
個人的にはかなりおすすめですので、これらを踏まえて是非検討してみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。