どうも、しんば(@shimbakone)です。
今回は、どの住宅にもついている「24時間換気」について記事を書きました。
- 外気が入ってきて寒く(暑く)なる
- 電気代がかかる
といって、運転スイッチを止めていませんか?
24時間の換気システムは「家と人の健康を守る」ために必要な設備なので、今回はなぜ必要なのか理由を解説します。
「色々リスクがあるからスイッチつけときなよー!」っていうお話です。
ではいってみましょう!
24時間換気が必要な理由5つ
換気システムは、室内の空気を排出し、外気を取り込むための設備のことです。
2時間で建物すべての空気が1回入れ替わる量の換気が必要だとされており、建築基準法で24時間換気の設置が義務付けられました。
では、なぜ24時間換気が必要なのでしょうか?具体的な理由は下記の5つです。
24時間換気が必要な理由
- 湿気を排出するため
- 汚染物質を排出するため
- 新鮮な空気の取り込むため
- 空気を動かすため
- 自然換気されにくくなったため
それぞれ解説していきます。
理由1:湿気を排出するため
建物内部にある湿気を排出する必要があります。
換気がされず湿度が高くなると、
- 結露の発生
- カビの発生
- カビを食べるダニの発生
- 木材腐朽菌の発生
といった事が考えられます。これは結露を起点として、連鎖的に起こっていくようなものです。
結露が発生すると、湿気を好むカビが発生しやすくなります。そして、カビを食べるダニが増殖していきます。カビの胞子や、ダニの死骸、糞はアトピーや喘息などの疾患原因となります。
また、湿気を好む木材腐朽菌が発生すると、建物に使われている木材が腐ってしまい建物の構造が弱くなります。地震で倒壊しやすくなったり、本来長持ちする木材がローンを返し終わる前にダメになってしまう事もあります。
このような状況にならないために、人と家の健康を守るためには湿気の排出が必要なのです。
理由2:汚染物質を排出するため
建物内部で発生した、汚染物質を排出する必要があります。これは健康被害を抑えるためですね。
具体的には、
- 生活で発生した臭い
- ガス燃焼によるCO、CO2
- VOC(揮発性有機化合物)
- ハウスダスト(ホコリ、カビ、ダニなど)
を排出します。
人間が生活をしていると、食べ物や生ゴミの臭いなどが発生します。こういったものを室外へ排出する事で、室内の不快な状態を軽減します。
ガスコンロや石油ヒータなどの化石燃料を燃焼させる事で発生する、一酸化炭素や二酸化炭素(呼吸でも発生)は、空気中の濃度が高くなると人体に悪影響を与えます。最悪、死に至ることも。
VOC(揮発性有機化合物)は、建物を構成している建材、それに使われる接着剤、塗料、家具(!)などから気体として発生する有害な物質で、シックハウス症候群の原因となります。24時間換気が義務付けられたのは、シックハウス症候群が問題となったからです。
空気中を漂うハウスダスト(ホコリやダニの死骸、糞、カビの胞子など)は、アレルギー疾患の原因となります。空気中を俟っているので、空気ごと建物の外部へ排出してしまうのが一番はやいですね。
加えて、インフルエンザやコロナウイルスの感染防止についても、換気が推奨されています。
以上のように、住宅の内部で発生する不要なものを排出する必要があります。
※空気の汚れが強いトイレやガスコンロなどは、24時間換気ではなく局所換気が主に排出します。
理由3:新鮮な空気を取り込むため
理由1・2で不要なものを排出したうえで、外気を取り込みます。人間の呼吸に必要な酸素を取り込むために、汚染されていない空気が必要です。
DAIKIN のwebページによると、体重50kgの人が1日に吸う空気の量は20kg、およそ1.4万リットルだそうです。なんと、ごはん約100杯だとか(笑)
1日にこれだけの空気を吸っているのですから、汚れた空気よりも健康的できれいな空気を吸いたいですよね。
きれいな空気を取り込むために、換気システムにはフィルタが設置されています。虫やホコリ、花粉やPM2.5などを除去する事ができます。
理由4:空気を動かすため
換気システムは、建物内の空気を動かす事で、発生した熱(冷気)や湿気を分散させます。
動いた空気が熱・湿気を運び、建物内部で温度・湿度の偏りが少なくなります。
- 温度・湿度の差が減り、快適性が高まる
- 空気(湿気)の淀みを解消、カビ等を防ぐ
といった効果があります。
理由5:自然換気されにくくなったため
昔に比べ建物のの気密性が向上し、空気を強制的に換気させる必要があるからです。
一昔前の気密が取れていないスカスカな建物は、換気システムを使わなくても、自然に空気が入れ替わっていました。湿気や汚染物質が勝手に排出されていたのです。
これは、隙間風、冷暖房による温度差から発生する自然換気が多かったからです。20年くらい古い建物だとC値5.0あたり(気密測定不可能)でほぼ換気扇が必要ないレベルでした。
しかし、現在では、建物の外側に合板面材、内側に石膏ボードを使うようになってきた事で特別なことをしなくても(建売物件でも)、気密はC値2.0~2.5くらいは出るようになってきているそうです。
こういった背景もあり、気密性が多少なりとも向上したおかげで、自然換気がされにくい状況になってきました。よって、機械で強制的に換気を行い湿気や汚染物質を排除する必要が出てきたわけです。
デメリットもあるけど
換気が必要な理由を解説しましたが、換気システムのデメリット面ももちろん存在します。
- 換気システムの電気代がかかる
- 熱(冷気)・湿気のロス
電気代
まず、換気システムは電力でファンを駆動しますので、必ず電気代がかかります。
参考に我が家の換気システム(ダクト式第1種)の電気代は9,000円/年、月割計算で750円/月となりました。(HEMSデータより)
第3種換気であればもっと安く済むでしょう。
エネルギーロス
冷暖房・調湿によって快適にした室内空気を外に排出してしまうので、それに使った冷暖房・加湿エネルギーをそのまま捨てている事になります。
それだけ冷暖房・調湿負荷が大きくなってしまいます。
夏場 冷気を捨て、暑くて湿った空気を取り込む。
冬場 暖気を捨て、寒くて乾燥した空気を取り込む。
熱交換機能をもった換気システムであれば、取り込む空気と排出する空気の熱、湿気を交換して、熱、湿気のロスを緩和する事ができます。
とはいえ
これらのデメリットを考慮してもそれ以上のメリットがあると言えます。
換気システムは前述のとおり「家と人を健康に保つ役割がある」ので、メリットというよりリスクを抑える事ができるという言い方のほうが合っているかもしれません。
月に1,000円もかからない電気代(第3種換気ならもっと安い)をケチった事で、「健康被害が出た」「建物が長持ちしなくなってしまった」なんていう、電気代以上の損失が出ないようにしたいですね。
おわり
今回は24時間換気が必要な理由を解説しました。
換気は目に見えない部分なので、盲点になるかもですが、かなり重要な要素です。
もう一度まとめると、
24時間換気が必要な理由
- 湿気を排出するため
- 汚染物質を排出するため
- 新鮮な空気の取り込むため
- 空気を動かすため
- 自然換気されにくくなったため
となり、24時間換気は、
人の健康、建物の健康をまもるために必要なもの
だという事を覚えておきましょう。これからは24時間換気のスイッチを切らないようにしましょうね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
