どうも、しんば(@shimbakone)です。
私が家づくりをしていた数年前と比べて、YouTube、Instagram、Twitterやブログなどweb上で情報収集がしやすくなりました。
一方で、情報が多すぎて、判断や選択に迷ってなかなか決められないという状況に陥る方もいるかと思います。
そこで今回は、迷わずに判断するための考え方について書いてみました。
家づくりで迷っている方、そうでなくても物事をなかなか判断できない方の参考になれば嬉しいです。
それではいってみましょう!
情報が多すぎる
家を建てたオーナー(施主)や、住宅会社などの建てる側(実務者)、共に発信する方々が増えてきています。私もその一人。
当然、様々な情報や意見、考えなどが出てきますから、あっちも良いしこっちも良く思えます。そして、何を自分の家に取り入れればよいのか、どんな家にすればよいのかと、迷ってしまうと思います。
予算には限りがあるわけですから、全てを叶えることはできません。
そんな悩みをもっている方にお伝えしたいのが、なかなか選択できないのは
「選択肢が多いから」が問題ではない
ということです。
選択肢が多いのは、後悔を減らすことにつながるので私は悪いことではないと考えています。
では、何が問題なのかですが、これは選択肢を厳選するための
判断基準が曖昧
という点だと思います。
選択肢は情報収集をしていけば必ず広がっていきます。それこそ、私のブログを見られているような方であれば、様々な媒体で情報収集をされているのではないでしょうか。
情報を浴びるのは、個人的には別に悪いものではないと思います。なぜならこれまで知らなかった事が知れるから。選択肢にもあがらなかったようなことを知れるからです。
このように考えるのは「あの時、選択肢として知っていれば選んでいたかもしれない」という後悔を無くせるからだと思っています。知っていて選ばないのと、知らずに選ばない(選べない)のは全然違いますよね。
判断基準を明確に
さて、ここからが本題ですが、選択肢を増やしたら、それを厳選するための
「判断基準(=軸、コンセプト)」を持ちましょう
ということです。わかりにくいので具体例で説明します。
例えば
レストランを選ぶことを考えてください。多々ある中からひとつのレストランを選ぶのがむずかしいとなるなら、それはレストランが多すぎるからではなく、判断基準が多いからです。
味や、ジャンル、店の雰囲気、価格、交通アクセス、混み具合…など要素を考え出すと、どれも一長一短になり何も決めることはできません。
一方、どんなにレストランが多くても
- 「予算500円以内」という制約のある人
- 忙しくて20分しか昼休みがないという人
こういった人たちは店選びに迷うことはないでしょう。選択肢が多くても、明確な基準があれば、すぐに判断ができます。
とはいえ、実際の場面では、それほど強制力の高い判断基準は存在しない場合も多く、あれもこれもと欲張ってしまうわけですね。
ですが、目標の姿が明確に描かれていない(=判断基準が定まっていない)状態では、要素ごとを個別検討していくと全部が「大事だ!」となって、結局「取捨選択ができない」という状況になります。
(元ネタはちきりんさんの本「じぶんのアタマで考えよう」です)
家づくりでも同じ
「家づくりはもっと複雑で、そう簡単に決められるわけがない」と言いたくなるかもしれません。それについては、私自身も家づくりを経験しており、色々悩むのはとってもわかります。
だからこそ、(一生に何度もあることではない)家づくりにおいて、あなた(や家族)にとって本当に大事なことはなんなのかをじっくり考え、話し合い、優先順位をつけて、本質的な判断基準を持つ必要があります。
個人的には、家づくりの中でかなり重要なプロセスだと思いますし、今後のライフスタイルを問い直す良い機会にもなると思うのです。
抽象化と具体化
判断基準を考えるということは、(個人的な考えですが)自分たちが「どういう暮らしが幸せなのか」を考えてみることにつながります。
「幸せ」のかたちは人それぞれですが、「幸せ」は家を建てる目的を最上位に抽象化したものだと思います。ここから抽象度を下げていって、具体的なレベルに落としていくことで、判断のしやすさは高くなります。
あまり抽象化しすぎすると、どんな捉え方もできてしまいますので、抽象化と具体化の思考を往復させて、自分たちの納得するレベルに着地させるのが良いと思います。(上述の「強制力」を高くして判断しやすくするという意味です)
一度、判断基準を決めても、選択に悩むことができたら、判断基準を再度見直すということをしても良いかもしれません。より抽象化するのか、具体化するのかは、その時の状況で変わると思います。
頻繁に見直してしまうと、ブレてしまうことには注意しましょう。
家づくりは時間をかけて行いますから、途中で価値観が変化していくことはあるかもしれません。そういったことも踏まえて判断基準を吟味していきましょう。
判断基準の例
言葉の説明ではわかりにくので、判断基準(軸、コンセプト)の例を紹介します。
某大手ハウスメーカーで営業マンをされているフジモンさん(@fujimonchannel)のブログ記事でいろいろな具体例が挙がっていたのでいくつか引用させてもらいます。
- 家事が楽な家
- ペットと楽しく暮らせる家
- メンテのかからない家
- ミニマムな家
- 生活感のない家
- カーテンを開けて暮らしたい
いろいろな価値観があって面白いですね
家に求めるコンセプトが具体的であればあるほど、判断はしやすくなりそうですよね。
もちろん1つだけでなく複数あっても良いですが、たくさんあるとブレてしまうので、少なくすること。そして優先順位をつけておくが良いとは思います。
ちなみに我が家は3個もありました笑
私たちが家に求めるものは「快適」「心が落ち着く」「家族の時間がとれる」の3点でした。ざっくりまとめれば「ゆったり暮らしたい」んだなと思います。
このコンセプトから、
- 家の高性能化
- 情緒的な豊かさのための空間づくり
- 家事育児がしやすいような機能性
などが導き出されたと思います。
おわり
ということで、今回は「なかなか判断できないのは選択肢が多いからではない」という思考に関する内容でした。
選択肢はたくさんあって良い。だけれども
判断基準を明確化しておく
これを意識していると、判断しやすくなります。
この思考方法は、家づくりだけではなく、日常の生活や仕事など、なんにでも使えると思うので、なにかの参考になればうれしいです。
それでは。