どうも、しんばです。
私は2017年の4月からiDeCoを開始しています。
もともとはスルガ銀行で始めたのですが、運営管理機関(iDeCoの窓口となる金融機関や証券会社。以下、運営機関)を変更する事にしました。
というのも、はじめた当時は投資の知識は皆無で運営機関や商品を適当に選んでいたからです。
最近、投資の事を学び始めた事で抑えるポイントがわかってきたので、運営機関や商品をしっかり考え直そうと思ったからです。
手順や資産がどうなったのかを紹介します。
この記事を読んでいるiDeCoを移管したい人は、私みたいに適当に選んでしまって後悔している人だと思いますので、同じような境遇の方の参考になればと思います。
移管をしてみた
移管とは?
iDeCoを運用する機関は1つしか選択できません。一度、開始してしまうと基本的にはその運営機関で60歳になるまで運用する事になります。
とはいえ、何も考えずに適当に決めてしまった私のように、運用機関を変えたい!と考える方もいるはずです。私がまさにそうであったように笑
そんな悩める諸君のために、「移管」という方法があります。
手続きはすごく単純で、新しい運営機関に申込みをするだけです。あとは待っているだけで、自動的に移管手続きが完了します。
簡単な流れをが以下のものです。
- 新運営機関へ申込書を送付
- 旧運営機関で商品を現金化(売る)
- 新運営機関へ現金を移動
- 新運営機関で商品を買い直し
一度現金化をして移管をするわけですね。
※自分の行動としては1だけです。2〜4は勝手にやってくれます。
おおよそ書類を提出してから、買い直しがされるまでに2ヶ月程以上かかっていますね。
デメリット
基本的には資金を移し替える時に若干損すると思っていてください。まあ、勉強代金という事ですね。
資金が減る理由は2点あります。
- 移管手数料がかかる
- 商品を買い直すため
理由1:移管手数料がかかる
移管をする際には、もともと運用していた旧運営機関へ移管手数料を支払うことになります。携帯電話の違約金みたいなものだと思ってもらえれば笑
スルガ銀行の移管手数料は4,000円+税です。どこの金融機関でも同じ金額ですね。
新しい運営機関へ資金が移るタイミングで、移管手数料が徴収されます。
例えば、私の場合は資金の移替のタイミングで次のとおりでした。
308,047円(旧運営機関) → 303,727(新運営機関) ※移管手数料 4,320円 が徴収された
4,320円てデカいですよね(汗)
移管手数料分はかならず損失となりますので承知しておいてください。
理由2:商品を買い直すため
前述したとおり、旧運営機関で積み立ててきた商品は、一度すべて現金化されたのち、新運営機関で買い直されます。
言い換えれば、証券を売る行為(旧運営機関)と、買う行為(新運営機関)を1回ずつ行うというわけです。
金融商品は日々評価額が変動しているので、旧運営機関でもともと拠出した金額よりも価格が上昇していれば売った際には利益が出ます。もちろん、その逆も然りです。
同様に、新運営機関で改めて買い直されるので、買い直す商品が値下がりした時ならば安く買えてお得ですが、評価額が上昇すれば買うための単価が大きくなるので買える数量は減ってしまいます。
「売る」「買う」のそれぞれのタイミングで評価額の推移によって損失or利益が出る可能性があります。
しかも、このタイミングは任意で指定する事ができません。運営機関側のタイミングになってしまうので、ある意味ギャンブル的なものになってしまいます。
まとめると次のとおりです。
- 「売り」「買い」を機関側のタイミングで行う
- 評価額の変動によって、損益がでる
とはいえ、iDeCoは積立投資なので、仕組み的に極端な損益はでないと思われますが。
私の場合は現金化(売り)の時点で損失が出ていました。(もともと選んだ商品が悪かったのですが笑)
拠出金 312,000円 → 資産残高 308,047 ※3,953円の損失です
移管手数料と合わせると、私の場合は合計8,273円の損失という事になりますね…汗
運営機関と商品の選び方
「移管」に損失が出るとはいえ、その後の新運営機関でうまく利益が出ればデメリットは抑えられるでしょう。
そのためには次の2点の選び方を踏まえておきましょう。
- 運営機関選び
- 金融商品選び
運営機関のコストが安いところへ変更
運営機関に対して支払うものとして、iDeCoを運用するコストが毎月かかります。これは、毎月積み立てるお金から徴収されていくものです。
最安値では167円であり、高いところは600円ほどコストがかかります。どんな金額を積み立てても同じ金額になるので、なるべく安い所にするべきです。
なぜならiDeCoは20年、30年と長期間運用するものなので、少額だからと甘く見ていると、積み重なってきた時に大きく差が開くものです。
運営機関のコストが安いのは、ネット証券がおすすめです。 SBI証券、楽天証券、マネックス証券あたりを選んでおけば間違いないです。
もし、現在利用している運営機関の毎月の手数料が167円よりも高い場合は、移管を検討する価値はあるかもしれません。
運用する商品を選び直す
運営機関ごとに取り扱っている商品は異なります。
運営機関を変えなくても、その機関で取り扱っている範囲内で自由に変更する事は可能なのですが、移管をしたいと考えている人は、選べる商品ではなくもっと他にものに変更したいのではないでしょうか。
適当に運用してみて利益が出ていない…失敗した…という人が多いと思われます。(私もその1人です)
投資に絶対はありませんが、損しにくいポイントがあります。簡単にまとめると以下のとおりです。
- 販売手数料が低いものを選ぶ
- 信託報酬(運用コスト)が低いものを選ぶ
- 経済指標に連動したインデックス運用を選ぶ
これをしっかり勉強してからiDeCoをはじめるべきだったと後悔しています笑
詳しくはまた別の記事で解説します。
スルガ銀行のiDeCoは損失に終わった
私が運用していたスルガ銀行のiDeCoは下記のとおりです。
商品タイプ | 運用商品名 | 割合 |
国内株式 | トピックス・インデックス・オープン(DC) | 15% |
国内株式 | DCダイワ・ストックインデックス225 | 15% |
国内債券 | シュローダー年金運用ファンド日本債券 | 25% |
国内債券 | インデックスファンド日本債券(1年決算型) | 25% |
海外株式 | JPM・BRICS5・ファンド | 10% |
海外株式 | JPMインド 株アクテイブ・オープン | 10% |
最終的に積み立てた資金合計は2年4ヶ月で 312,000円です。(一ヶ月12,000円)
利益も多少は出ていたはずですが、様々な手数料や管理費用などが差し引かれ、最終的な現金化した際の資産残高は308,047円で-3,953円の損失となります。
当時の私は次のように考えていました。
安定と思われる国内債券を多めに、国内株式、海外株式を少しずつの配分で。
よくわからないから商品は適当に選べばいっか!
iDeCoは節税でやってるのが目的だし。
はい、当然失敗しますね。
節税はどんな商品を選んでも同じ控除になるので、もう少し利益の事を考えておくべきだったと反省しています。
せっかく積み立てるのだから資産が増えるように考えてやるべきでした。
マネックス証券のiDeCoに移管
2019年7月からマネックス証券での積立が始まりました。
手続きのスケジュールは下記のとおりでした。
5月中旬 マネックス証券に申込書を送付しました。 6月中旬 口座開設のお知らせが届きました。ログインができるようになりました。 7月上旬 スルガ銀行ですべての商品が現金化されました。 7月中旬 マネックス証券での初回の拠出がありました。6月まではスルガ銀行で拠出されていました。 7月下旬 スルガ銀行から資金が移動、買い直しが実行されました。
配分は以下のとおりです。
商品タイプ | 運用商品名 | 割合 |
海外株式 | eMAXIS slim 先進国株式 | 100% |
実は、つみたてNISAでも運用している商品です。
圧倒的な低コストにこだわっている商品で、長期分散投資に向いています。
おそらく近いうちに、スルガ銀行から移管された資金で買い直しがされると思います。
都合よく基準価格が下落してくれているといいのですが笑
2019.7.26追記 7.20にマネックス証券のiDeCoへ資金が移りました。 7.24に買い直しが実行されました。 ちょうど下落していた時に買い直しがされて、 翌日から基準価格が上昇していたのですぐに利益が出ていました! ナイスタイミング!!

画像は、買い直してから2日後あたりの評価損益です。移管手数料には及びませんでしたが、すぐに損失は取り返せそうな気がします。
まとめ
現状のiDeCoの運用で収益が伸び悩んでいる人は、運営機関の移管が1つの解決方法です。
移管時のデメリットは2つ。
- 移管手数料が徴収される(4,000円+税)
- 売りと買い直しの評価額によって評価額が変動する
選び直し先のポイントは2つ。
- 運営コストの低い運営機関を選ぶ
- 長期分散投資に向いた低コスト商品を選ぶ
移管手数料が発生する点では一時的な損失になりますが、運営機関のコストや積み立てる商品をある程度の原則で選ぶことによってその後には利益を狙っていく事は十分可能です。
想定している20代30代の読者の方は、積み立てる期間がまだまだあるので、はやめに低コストなiDeCoに切り替えて利益を出していったほうが最終的には利益が出そうだと考えています。
オススメは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券です。