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【web内覧会2020】仕様・設備・性能編【注文住宅】

どうも、しんば(@shimbakone)です。

  • 家の仕様をどうしようか悩んでいる
  • どんな設備にしようか悩んでいる
  • どのくらいの性能になるのか気になる

そんな疑問を持つ方のため、今回はweb内覧会として、我が家の仕様や設備、性能を紹介します。

あまりweb内覧会では目立たない部分かもしれませんが、それゆえ重要な部分です。

どんな仕様でどんな性能になるのかを具体的に解説しています。

これから仕様を決めていく人に参考になればと思います。

それではいってみましょう!

 

もくじ

建物仕様

仕様詳細

我が家の仕様は以下のとおりです。

構造 木造2階建て
延床面積 44.39坪
(1F:27.05坪 2F:17.34坪)
屋根材 ガルバリウム鋼板
外壁 漆喰
内壁 漆喰
断熱材(屋根) ポリスチレンフォーム
断熱材(壁) グラスウール + ポリスチレンフォーム
断熱材(床) ポリスチレンフォーム + 吹付発泡ウレタン
APW430、APW431(トリプルガラス+樹脂)
玄関ドア イノベストD50

工務店の標準の仕様では断熱性能イマイチだったので、断熱材の厚みを増したり、窓や戸の性能を上げたりなどしました。

それぞれ性能に影響する部分を解説していきます。

屋根材

ガルバリウム鋼板を選んでいます。

理由は、軽さと耐久性です。

軽さが効果を発揮するのは、地震の時です。建物の高い位置に重さがあると、揺れが大きくなってしまうので、これを軽減させる効果があります。

つまり、地震に強くなるというわけですね。

耐久性としては、20年〜30年程度は持つようです。錆びないわけではありませんが、錆びにくい素材になっていますので、長持ちします。金属なのにこれだけ耐久性が高いのはすごいですよね。

外壁

漆喰を採用しています。いわゆる塗り壁ですね。

漆喰のメリットはいくつかあるのですが、

  • 自浄作用 → 掃除の手間軽減
  • メンテナンスコストが低い → 5年毎の洗浄、30年に上塗りのみ
  • 補修が簡単 → 傷ついたところだけ塗り直す
  • 軽い → 地震の揺れ対策

あたりですね。

劣化しやすいコーキングが表に見えないのもメリットかと思います。

高いアルカリ性であるため、藻が生えにくいようです。住んで1年経っていませんが、今の所は目立ったものは発生していません。

日中は白さが際立っていて眩しいです。まさに驚きの白さ。

外壁材自体には断熱性を期待できませんが、光を反射するので夏場は多少遮熱しているのかなという気はします。

 

内壁

室内の壁の仕上げも漆喰です。内壁として利用するメリットは

  • 調湿効果
  • 空気が綺麗になる(消臭・殺菌)
  • 表情が作れる
  • 補修が簡単

などが挙げられます。

個人的には素材感も好みです。

 

断熱材

我が家の断熱材は下記のとおりです。

屋根 押出法ポリスチレンフォーム60mm + 75mm
壁(充填) 高性能グラスウール16k 100mm
壁(付加) ビーズ法ポリスチレンフォーム 32mm
床下 押出法ポリスチレンフォーム40mm
+ 吹付発泡ウレタン断熱100mm

青色部分が追加した断熱材です。

断熱性能を高めるという点だけに注視すれば、素材の性能を比較検討するよりも、断熱材の厚みを増す方がはやくて確実です。なぜなら、断熱性能はどれだけ厚みがとれるかでほぼ決まってくるからです。

そういうわけで、我が家の屋根・床断熱は工務店の標準の2倍以上の断熱性になっています。(というか、この工務店は標準の断熱レベルをもう少し高くした方が良いのではないかと思っています)

壁の断熱を強化していないのには次の理由があります。

断熱強化の優先順位

  1. 窓 … 開口部が一番断熱が弱いため
  2. 屋根(天井) … 夏場の日射熱を抑える
  3. 床 … 冬場の足元の冷えを抑える
  4. 壁 … 断熱性全体の底上げ

※快適性へのコスパ順

①窓

開口部のはダントツで断熱性能が劣るので最優先で強化すべきですね。

サッシはアルミ樹脂ではなく、オール樹脂のものを。ペアガラスの中でも樹脂スペーサーを使っているものがおすすめです。可能ならトリプルガラスまで強化しましょう。

②屋根(天井)

続いて、屋根(天井)の断熱です。

屋根(天井)の断熱効果は夏場の快適性にかなり大きく影響します。

壁の断熱が厚くても、屋根(天井)の断熱が薄いと暑さを感じる可能性があります。よって壁よりも屋根(天井)を強化したほうがコスパ的に快適なのです。

ある程度の性能を目指すのであれば断熱材の種類を問わず、200mmの厚さを確保できるとかなり快適な環境になるかと思います。

我が家は当時の勉強不足で135mmにしかしませんでしたが、200mmくらいまでの厚さにすれば良かったかなと思っています。

③床

次にの断熱です。

冬場の足元の冷えを軽減する事ができます。

私は、断熱と気密をきちんとすることで「床暖房は不要」と考えています。室内(天井・壁・床)の温度が一定になりやすく、床暖房が無くても快適に暮らす事が可能だからです。

そういった事から、床の断熱はボード状断熱に加えて、吹付断熱を施しています。これはある程度施工が進んだ段階で断熱強化をする事にしたので、吹付け断熱をするという方法しか選択できませんでした。もっとはやくに検討していたら…と感じています。

とはいえ、かなり断熱性能は向上しており満足しています。

冬場は10畳サイズのリビングエアコン1台だけで暖かい生活をしています。リビング+洋室で30畳ほどの広い空間でも問題ない状態です。

④壁

最後にの断熱です。

内断熱+付加断熱で、標準の断熱設定としては一番力を入れて断熱をしていた部分なのでそのままとしました。

施工する面積が一番広い部分なので、値上げ幅も大きくなってしまう事も要因の1つです。

壁以外を強化したことで相対的に壁の断熱が低く見えてしまいますね。

建物の全体のバランスが大事で、なるべく飛び抜けて弱い部分が無い様にすれば良いかと思います。

上述のとおり、開口部は非常に断熱性が劣るので優先して断熱性を上げました。

我が家は、YKKAP社のオール樹脂サッシ+トリプルガラスのAPW430という窓を採用しています。

主に国内寒冷地向けの窓で少々値段が張りますが、窓はそう簡単に取り替えられるものではないので、はじめから高性能なものを採用しました。

加えて、気密性を気にしてFIX窓や辷(すべ)り出し窓、ドレーキップ窓を採用しました。(といっても、当時はAPW430には引違い窓の設定が無く、気密が取れる窓ばかりだったのであまり気にする必要はありませんでしたが)

玄関ドア

玄関ドアも開口部の1つです。

断熱の優先順位には記載していませんが、わりと見落としがちな部分かと思います。

ある程度の温度・湿度を保ちたい我が家としては「結露するリスクを抑えたい」と感じたので、標準の玄関ドアから高断熱ドアのイノベストD50に変更しています。

「玄関に長時間滞在することは無いので多少断熱性が低くても良いのでは」という考えもありますが、私としては結露リスクを抑えたかったので、玄関ドアの強化は必須でした。

詳細は玄関の記事にて解説していますのでご覧ください。

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設備

次は設備の紹介します。

設備詳細

換気システム ローヤル電機 SE200-RS
(ダクト式第1種全熱交換)
給湯器 エコワン シングル160L
(ハイブリッド式給湯器)
冷暖房器具 リビング:霧ヶ峰(10畳)
小屋裏:しろくまくん(6畳)
太陽光発電 QCELLs 6.1kw

省エネを意識した選定になっています。

「気密断熱等の強化によって省エネを目指す」のがこれからの主流な流れだと思いますが、これまでどおりの「エネルギー効率の良い設備で省エネを目指す」のも必須だと思います。

 

換気システム

ローヤル電機のダクト式第1種全熱交換器換気システムを採用しています。

これを採用したのは以下のような理由です。

  • 空気がしっかり換気されるようにしたかった
  • 熱交換によって温度、湿度のロスを抑えたかった

家の中を健康で快適に保ちたいからと言えます。

ダクト式はメンテナンスの面ではデメリットがありますが、その対策としてある工夫をしているので、今のところはこの選択で良かったかなと思っています。

後述しますが気密性を高めたので、換気システムがきちんと働いてくれているはずです。

給湯器

ガスと電気のハイブリッド給湯器エコワンです。

エコジョーズとエコキュートがくっついたものだと思って貰えれば良いです。

基本的にはヒートポンプでお湯を作りますので電気を使います。

エコキュートで作るお湯よりも、低温のお湯を作って貯蔵しておくので、エネルギー効率が高くなります。

湯切れもない事がメリットかなと思います。

 冷暖房機器

我が家はすべての空調をエアコンのみで行っています。

  • 家の気密断熱を高めれば、床暖房は不要という考え
  • エネルギー効率的にもヒートポンプが省エネ
  • 冷房できるのがエアコンのみ

このような事から、イニシャルコストもランニングコストも安上がりなエアコンのみを選択しました。

年数が立って本体交換になった時にも交換の手間や費用面でも有利かと思います。

リビングエアコンは暖房用として使い、小屋裏エアコンは冷房用として使います。

太陽光発電

QCELLSのパネルを6.1kw載せています。

低照度にも強いし、保証やドイツの技術という所からQCELLSにしました。

売電利益を求めてつけたというよりは、今後の電気料金の値上げや非常時などのためにという考えで採用しました。

 

 

 

性能(断熱・気密・耐震)

我が家の性能は以下のとおりです。

仕様をざっくり眺めてもらうと、だいたいこれくらいの性能になります。

断熱性: Ua値 0.46

気密性: C値 0.27

耐震性: 耐震等級3

それぞれ解説していきますね。

断熱性:Ua値0.46

断熱性を表す指標としてUa値というものがあります。

Ua値とは
断熱材の材質や厚み、面積などを計算して、建物からどれだけ熱が移動しやすいのかを計算したもの

したがって、数値が0に近づくほど熱の移動が少ない、つまり、断熱性能が高いということになります。断熱性は、家の中を快適に保ちやすくなり、省エネにもつながります。

ですが、0.46という数字を見てもどんなレベルなのかよくわかりませんね。

ざっくり言ってしまうと、全館空調をしても光熱費が爆上がりしないレベルと言えばなんとなく感覚が伝わりますかね。

ここではあまりくわしく説明しませんがHEAT20という建物の断熱性の評価基準があります。省エネで、且つ健康で快適的に暮らせる家を実現するための民間基準です。

(ZEH基準よりも性能が良いと思ってもらえれば良いです。)

このHEAT20という基準に当てはめると、私の住んでいる地域区分(静岡県)が6なのでUa値がちょうど0.46でG2レベルという事になります。ギリギリですね!

以下は参考にHEAT20のUa値の基準表です。

※実は我が家のUa値0.46には床下に追加した断熱材100mmが計算に含まれていないので、実際はもう少し数値が良くなっていると思われます。が、計算できないので正確な数値は不明です。

気密性:C値 0.27

建物の隙間がどれだけあるのかを示す数値です。

C値とは
建物の隙間の大きさを表す指標。現場で機器を用いて測定し算出されるもの

こちらも0に近いほど、気密性が高いという事になります。断熱の効果を発揮させたり、換気を計画どおりに行えるなどの効果が見込めます。

第一種換気システムを利用している我が家としては最低限到達したいレベルがC値0.3でありました。

以下の記事でもC値については解説をしているので、参考にしてみてください。

 

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耐震性:耐震等級3

地震の揺れに対する建物の倒壊、崩壊等のしにくさの度合いです。

耐震等級1〜3までがあり、数字が大きくなるほど耐震性が高いです。

耐震等級1 数百年に一度発生する大きな地震(震度7程度)で倒壊しない
数十年に一度発生する大きな地震(震度5強程度)で損傷しない
耐震等級2 等級1の1.25倍の力に耐えられる
耐震等級3 等級1の1.5倍の力に耐えられる

我が家では耐震等級3は必須だと考えており、その根拠は平成28年の熊本地震によるデータです。

観測史上初となる、震度7が2回連続で発生しており被害がとても大きかったのですが、耐震等級3の建物は大きな損傷が見られず大部分が無被害であったという報告があります。

東海地震の脅威があるところに住んでいるので、我が家は耐震等級3をマストに考えました。

土地(地盤)選びも慎重になりましたが、建物の耐震性も高めるのに越したことはありませんね。

仮に被災してもおそらく家に住めるという安心感は大きいです。

おわりに

いかがだったでしょうか。

性能・設備・仕様に関してのweb内覧会でした。(内覧会かどうかは疑問ですが)

私は見た目も大事ですが、性能はもっと大事だと考えています。

断熱・気密・耐震を高めることで、イニシャルコストは大きくなりますが、その後の快適性や光熱費に有利です。アレルギーが改善したりなど健康面、医療費でのメリットもあります。

では、この仕様の家で「実際に生活してみてどうなのか、快適性や光熱費などがどの程度なのか」を記事にしたいと考えています。そこまで情報が揃って、これから家を建てる方の参考になるはずです。

追記:書きました↓

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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